TOTAL 24 Hours of Spa

TOTAL 24 Hours of Spa

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2017 ブランパン エンデュランスシリーズ第4戦 2017/7/26-7/30
TOTAL 24 Hours of Spa レースレポート

トラック:スパ・フランコルシャンサーキット(ベルギー首都ブリュッセルから東南東140kmアルデンヌの森に位置)
コース長:7.004km コーナー数:20 高低差:104m
マシン:23号車 Motul Team RJN Nissan (NISSAN GT-R Nismo GT3)


「2017ブランパンGT 耐久シリーズ第4戦 完走率55%の過酷な24時間レースを13位で完走」

2017ブランパンGTシリーズ耐久第4戦 がベルギーの首都ブリュッセルから東南東140kmのアルデンヌの森に位置するスパ・フランコルシャンサーキットで開催された。
コースにはオールージュと呼ばれる名物コーナーがあり、目の前に壁の様に立ちはだかる右コーナーの上り坂で強烈な縦横Gが発生し最も危険かつチャレンジングなコーナーとなっている。もう一つの名物としてスパウェザーと呼ばれる激しい天候の変化が挙げられる。例年、レース中に天候が変化し、気温も日中は27度前後、深夜には5度前後まで下がる気温差が大きいレースとなっている。スケジュールは通常とは違い水曜日にサーキット〜スパ市内往復のパレードラン、木曜日に練習走行、予備予選、予選、夜間予選、金曜日にスーパーポールと呼ばれる上位20台による予選が行われる。そして、決勝レースは土曜日の夕方にスタートして24時間後の日曜日の夕方にゴールを迎える。途中、アクシデントなどが発生するとFCY(フルコースイエロー)やSC(セイフティーカー)導入となり安全を確保している。レースフォーマットは24時間後のチェッカー順位となってる。

今回のTOTALスパ24時間レースはブランパンGTエンデュランスシリーズ/インターコンチネンタルGTチャレンジの一戦としてエントリー台数63台で行われる。
千代勝正はチームメイトのルーカス・オルドネス、アレックス・バンコムと共に3度目(2014、2015、2017年)のスパ24時間レースに挑んだ。

【レースウィークスケジュール】
7月26日(水) パレードラン(サーキット⇔公道⇔スパ市内)
7月27日(木) 練習走行
7月27日(木) 予備予選
7月27日(木) 予選
7月27日(木) 夜予選
7月28日(金) ウォームアップ
7月28日(金) スーパーポール(上位20台による最終予選)
7月29日(土) 決勝スタート(午後4時半)
7月30日(日) 決勝ゴール(午後4時半)


■7月26日(水) 沿道の多くの声援を受けながらスパ市内へ向けパレードラン
13:50 メインストレート側グランドスタンド席を使って参加ドライバー全員によるオフィシャル記念撮影が行われた。



15:00 レースウィーク中のイベントとされているパレードランが行われスパ・フランコルシャンサーキットから北西に位置するスパ市内までの公道10kmを往復走行。
沿道では各参加車両に暖かい声援が送られた。スパ市内に到着するとメイン会場のカジノ特設ステージ横にピュアレッドのボンネットが印象的な23号車と22号車が並べられた。
千代を含めドライバー達はサイン攻めにあい、大盛況となった。お年寄りから子供まで幅広い年齢層で賑わっていた。


7月27日(木) 練習走行 11:50-13:20 天候:曇り 路面:ドライ 気温:17.7度 トラック:18.5度 タイヤ:ピレリ(ワンメイク)
■公式練習結果:10位 2'21.274(千代勝正)
今シーズン最多となる63台が出走。ドライコンディションの中、23号車は数回のピットインを繰り返し順調にセットアップが行われた。その中、千代が10番手タイムを記録してまずまずの滑り出しとなった。


7月27日(木) 予備予選 17:45-18:45 天候:曇り 路面:ドライ 気温:19.0度 トラック:18.9度
■公式予備予選:5位 2'19.941(ルーカス・オルドネス)
セットアップが進み、コース上にもラバーが乗ってきた為か各車共に2〜3秒のタイム短縮が見られた。23号車はルーカスのアタックにより7LAP目に5番手タイムを計測。


7月27日(木) 予選 20:10-21:25 天候:曇り 路面:ドライ 気温:16.0度 トラック:15.7度
■公式予選:35位 2'19.572(ルーカス・オルドネス)
20時過ぎから1時間15分のセッションだがコースはまだまだ夕方前の日中の様に明るい状態。6LAP目のアタックで予備予選よりタイムを更に0.36秒縮めたが、予選中に電気系のトラブルが発生し、その後十分にアタックを出来ないままセッション終了となり、この時点で35位。残されたチャンスは、30分のインターバルを挟んで行われるナイトクオリファイ(夜予選)のみとなった。


7月27日(木) 夜予選 21:55-23:55 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:12.2度 トラック:13.4度
■夜予選:4位 2'18.924(ルーカス・オルドネス)
この時間はちょうど夕暮れから暗くなる時間帯で気温も少し下がった。セッション開始から少しの間、他車とコースの様子を見てからコースイン。
開始30分後、ルーカスのアタックで5LAP目に2’18秒台に突入して4位となる。一時は35位まで沈んだ予選だったが、この起死回生のアタックで予選結果は総合9位となり、上位20台で争われるスーパーポールへの進出を果たした。


7月28日(金) スーパーポール 19:30-20:00 天候:曇り 路面:ドライ 気温:19.0度 トラック:19.1度
■スーパーポール:10位 2'18.084(ルーカス・オルドネス)
予選の上位20台のみが出走出来るスーパーポールが開始された。
この予選は1台づつタイム計測を行うものでトラフィック等、他車の影響が無くタイムアタックが可能な予選となっている。
23号車は12番目のアタックで19:43にコースイン。2ラップ目に2’18.084を記録してアタック終了。セクター3全体ベストを記録しこの時点で5番手タイム。ルーカスがピットに戻り千代、アレックス、ルーカスの3名とチームスタッフがタイミングモニタを見つめ、残りの8台のアタック完了を待つ。
最終結果として10番手タイムとなり、決勝は5列目グリッドから24時間レースのスタートを切ることとなった。



7月29日(土)〜30日(日) TOTAL SPA 24時間レース決勝 16:30-翌日16:30 FINISH 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27.7度 トラック37.2度
■決勝:13位完走 (出走63台)

16:00 決勝スタート30分前。好天の中グリッドウォークが行われた。オールージュ手前ストレート上にル・マン式スタートの様に斜め前向きに全マシンが並べられ、グリッド上は多くのレース関係者・ファンで大混雑。ここベルギーでもGT-Rの人気は高い様だ。


16:30 スタートドライバーはアレックスが担当。
青空の下、大観衆が見守る中ドライコンディションで各車、24時間先のチェッカーを目指してローリングスタートを開始。

スタート直後のオールージュは混乱も無く、9位で通過。3LAP目からは11位で走行を重ねる。
同チームの22号車は予選の大クラッシュから徹夜でマシンの修復作業が続けられ、無事に決勝に間に合い、日本から初参加のGoodSmileRacingチームの00号車と一緒にピットスタートしていった。


55分経過 17:25 LAP24 
最初のピットインを行い「アレックス→千代」にドライバーチェンジ。
フルサービスを受けピットアウトすると千代は軽快に飛ばし、LAP28に10位、そしてLAP36に9位まで順調に順位を上げる。

2時間経過 18:30 39位 LAP48【ルーカス】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:26.8度 トラック31.0度 TOPと1LAP差
千代からルーカスに交代した直後、左リアタイヤのパンクにより予定外のピットインを余儀なくされ、一時順位を大きく落とすが、この後、SCなどに助けられ、徐々に順位を上げていく。


4時間経過 20:30 13位 LAP93 【アレックス】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23.9度 トラック23.6度 TOPと1'27秒差
アレックスから千代へ交代。 パンクの緊急ピットインから2時間経過し、この時点で13位まで復帰を果たす。

5時間経過 21:30 9位 LAP114 【千代】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:23.2度 トラック22.5度 TOPと19.8秒差
千代からルーカスへ交代。 陽もだいぶ落ち、ここから漆黒の闇に包まれるナイトセッションが始まる。
ここからはダブルスティント(1人のドライバーが途中、1度のピットインを挟み1時間ずつ、計2時間走る)で夜明けを目指す。




6時間経過 22:30 17位 LAP138 【ルーカス】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:22.5度 トラック22.0度 TOPと2'36秒差
オールージュ下のイベント広場ではライブが盛り上がりを迎える頃、23時に美しい花火が連続で打ち上げられ漆黒のコースを走るマシンを浮かび上がらせた。

7時間経過 23:30 14位 LAP158 【ルーカス】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:22.0度 トラック21.6度 TOPと2'42秒差
ダブルスティントを終えたルーカスがアレックスへと交代。 例年この時間帯から急激に気温、路温ともにかなり下がってターボ勢に有利となってくるはずだったが、今年はまだ20℃以上とかなり暖かい状況。


9時間経過 01:30 8位 LAP204 【アレックス】 天候:曇り 路面:ドライ 気温:22.0度 トラック21.3度 TOPと41.824秒差
アレックスから千代へ交代。千代はこの後、予定通り2時間のダブルスティントに入る。集中力との勝負の時間帯だ。

10時間経過 02:30 14位 LAP224 【千代】 天候:曇り 路面:ドライ 気温:21.5度 トラック21.0度 TOPと1LAP差
ここで突如、SCカー走行中に千代がブレーキに不調を訴え、ブレーキ交換のため緊急ピットインをすることとなる。




11時間経過 03:30 18位 LAP242 【千代】 天候:雨 路面:ウエット 気温:21.5度 トラック20.2度 TOPと3LAP差
ブレーキを交換し、快調に走行を続けていた千代だったが、ここでコース上に雨が降り始め、急激に雨が強くなったタイミングでピットイン、レインタイヤに交換し、同時にルーカスへとドライバー交代する。
このタイミングでほぼ全車がレインタイヤに交換しているが、トップ2台はそのままスリックタイヤで走り続け、結果、30分ほどで路面が乾き出し、ルーカスのスティント中に再度スリックタイヤに交換している。

13時間経過 05:30 14位 LAP286 【アレックス】 天候:曇り 路面:ウエット 気温:18.6度 トラック18.1度 TOPと3LAP差
12時間〜15時間の間に、義務付けされた5分間のテクニカルピットストップを消化しなければいけないため、23号車もこのタイミングでピットインし、3回目のブレーキ交換を行った。上位勢はこの1回の交換のみで24時間ブレーキを持たせる作戦がほとんどのため、12時間経過前に予定外の交換を2回行った23号車は、他車に対しその分の遅れをなかなか取り戻せない状況になってしまった。



16時間経過 08:30 18位 LAP349 【ルーカス】 天候:曇り 路面:ドライ 気温:19.7度 トラック18.5度 TOPと5LAP差
この辺りから夜が明け始め、コースコンディションも良くなり、それぞれのドライバーがベストラップを更新し始める。23号車も最初に千代が2分21秒台に入れ、自己ベストを更新すると、ルーカス、アレックスも各自のスティントで21秒台に入れ、トップと遜色のないペースで猛追を開始する。


22時間経過 14:30 15位 LAP490 【千代】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:25.9度 トラック33.7度 TOPと7LAP差
ここで前方を走る7号車ベントレーの背中が見えてくる。千代はスティントの初めに30秒近くあったギャップを詰めていき、このスティントの最後のラップで遂に7号車を捉え、オーバーテイク。コース上でのポジションアップは久々だったため、エキサイティングな瞬間であった。
そして予定通り、千代からルーカスへ交代。

23時間経過 15:30 13位 LAP516 【ルーカス】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:26.4度 トラック36.80度 TOPと6LAP差
15:54 残り36分、28回目の最終ピットイン。ルーカスがダブルスティントでチェッカードライバーを務める。
タイヤ交換はせず、燃料給油のみのスプラッシュ&ゴーでピットアウト。



24時間経過 16:30 13位 FINISH LAP539 【ルーカス】 天候:晴れ 路面:ドライ 気温:27.7度 トラック37.2度 TOPと7LAP差

チェッカー:23号車が13位で最終シケインを立ち上がり、ホームストレートに姿を見せる。千代とアレックスびチームスタッフがピットウォールによじ登り24時間を闘い抜いて汚れきった姿でチェッカーを受けるマシンを出迎える。その後チーム全員が23号車と22号車の完走と健闘を喜び握手やハグを交わした。特に22号車は予選クラッシュからの徹夜でのマシン修復やレース後半の駆動系トラブルをメカニック達は迅速且つ緻密なピットワークで乗り越えた。この素晴らしいチームワークをメンバー全員で讃え、そして労をねぎらい、その意味を込めて22号車の看板下で記念写真撮影を行った。撮影後、拍手が起こり2台揃ってのチーム完走を祝った。千代の表情は24時間闘った疲れよりも完走の達成感に満ち溢れていた。

最終結果は出走63台、完走35台、完走率55%と正にサバイバルレースそのものとなった。


【千代勝正のコメント】
本当に長いタフな24時間の戦いが終わりました。結果としては13位という事で、目標とする表彰台には届きませんでしたが、ハードワークで共にに戦ってくれたチーム全員に感謝したいです。
いつも、この24時間が終わると皆が頑張って1つの仕事を終えた様な達成感に満ち溢れています。
改めて無事に24時間が終わって良かったと感じています。このスパ24時間は毎年、毎年、レベルが上がっていて特に上位のレベルが高く難しくなってきています。
今回、夜間にトラブルやアクシデントが有って少し順位を落としてしまいましたが、何とかGT-Rを無事にチェッカーまで運ぶ事が出来て良かったです。
そして、夜中にも関わらず日本から24時間ずっと声援を送って頂き頑張る事が出来ました。沢山の応援、本当にありがとうございました。


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2016年シーズンは、バサースト12時間、#46 S Road Craftsports GT-RからSUPER GT GT500クラス、#23 B-MAX Racing Team with NDDPから全日本F3に参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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