REPORT

2018 SUPER FORMULA Round 7 SUZUKA

2018 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 鈴鹿 予選レポート
□日付:2018年10月27日(土)□天候:晴れ

予選は18位に沈むも決勝での巻き返しを誓う


初日の金曜日からチームは順調なスタートを切った。開幕戦でのデータをもとに、その後の5戦で積み重ねたものをすべて費やした持ち込みセットアップは、まずまずの手ごたえ。千代は専有走行で10位と中団につけ、戦える感触を手にする。

明けて土曜日。午前中のフリー走行時はまだ前夜の雨が残っていたが、予選開始の12時35分を迎える頃にはほぼドライに回復。路面温度25°Cのコンデイションで、Q1がスタートした。他のマシンと同様、開始からすぐにコースインした千代は1周のウォームアップを経て、アタック開始。このアタックはセクター2まで1 分38秒台も見えるかという快調なペースだったが、その直後にピットレーンで火災を起こしたマシンが出て赤旗となり、アタックを断念。火災はオイルリークが原因であった為、清掃作業が入り、リスタートは15分後となった。リスタート後、千代は先ほどのアタック時と同じタイヤでもう一度コースインすると、まずは1分40秒262をマーク。 この時点での順位は9位でQ2進出の権利を得ていた。
だがやはり、勝負はセッション終盤となる。残り6分となったあたりで各マシンは2セット目のタイヤで再びアタック。ここから大幅にタイムを伸ばしていく。千代も2セット目のタイヤに替えて、最後のワンアタックに賭けた。しかし、その最も重要なラップの2コーナーでシフトダウンがうまくいかずタイムロス。その後、盛り返すもこのタイムロスをカバーしきれず、タイムは1分39秒717に留まってしまう。Q1通過ラインに0.238秒届かず、50号車は今季最後の予選を18位で終えることになった。


□千代 勝正コメント
『最後のアタックでは2コーナーで4速に落としたはずが、うまくシフトが反応せず、5速のままであった為に加速が鈍くなってしまいました。おそらくコンマ3秒くらいはロスしていたと思います。 今回の調子であればQ1は突破は確実と思っていたので、残念な結果になりました。今回、クルマは大きく進歩していて、金曜のフリー走行もセクター1とセクター2は上位と変わらないペースで走れていました。セクター3にはまだ課題が残りましたが、これまでよりも上位との差は確実に縮まっている手応えを感じています。明日は今季最後のレース。後方スタートとなりますが、できる限り追い上げて今季を 締めくくりたいと思います。』


2018 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第7戦 鈴鹿 決勝レポート
□日付:2018年10月28日(日)□天候:晴れ

今季ベストレースは10位でフィニッシュ

鈴鹿サーキットは前日に続き、朝から雲ひとつない晴天に恵まれた。今季最終戦に相応しい絶好のコンディションで午後2時15分、レースがスタートした。
午前中のフリー走行では11位と前日の調子を維持していた50号車だが、スタートポジションは18番手。ラバーの乗らないイン側からのスタートとなり、上位進出は極めて難しい状況であった。ところが、このスタートで鮮やかなダッシュを見せた千代はアウト側にポジションをとると、ソフトタイヤスタートの利点を生かし1、2コーナーのみならずS字区間でも攻め続け、オープニングラップを13位と、5つのジャンプアップに成功する。3周目には1コーナーで18号車を鮮やかにオーバーテイク。12位へと浮上する。その後も比較的良い感触を持っていたソフトタイヤの第1スティントでは常に前のクルマよりも速いペースで追い上げるという、これまでの戦いにはなかった展開を見せた。



6周目から他車はルーティンのピットインが始まり、50号車は一時、3位まで浮上する。その後、ソフトタイヤ勢で最も遅い24周目にピットインをし、12位でコースへ復帰。ミディアムタイヤをつけた第2スティントでも、安定したペースで走り続けた。レースは終盤になるとトラブルで戦列を離れるマシンが出始め、34周目に11位に浮上すると翌周には10位へ。いよいよ50号車初のシングルフィニッシュが目前に迫る。そして次のターゲットとなる9位の5号車を徐々に追い詰めると、コンマ5秒差に迫った残り5周から千代は果敢なバトルを展開。0.404秒差まで迫ったが、50号車は参戦以来最高位となる10位フィニッシュでチーム2年目のファイナルを飾った。


□千代 勝正コメント
『スタートも良かったですが、ソフトタイヤのグリップダウンが少なく、単独走行のペースも良かった事で戦略に幅が出ました。コース上でのオーバーテイクも上手く決める事が出来ました。ピットイン後のアウトラップで迫ってきた後続を抑えきれていれば9位だったので、そこは残念でしたが、シーズンの最後にようやくレースらしいレースができ、SUPER FORMULAを戦う権利を得ることができた感じがしました。1年間、チームと共に頑張ってきた成果が出せて本当に良かったです。なかなか成績が芳しくない状況が続いている中でも常にご支援して頂いたスポンサーの皆様、そして、熱く応援し続けて頂いたファンの皆様、1年間有難うございました』


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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