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2020 SUPER GT Round 8 FUJI GT 300KM RACE

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 8
「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT最終戦予選、3号車GT-Rは9位

11月28日(土) 天候:曇り 路面:ドライ
■公式練習結果:12位 1'28.231(平手)
■公式予選結果:9位 1'27.414(千代)

新型コロナウイルス感染拡大の影響によりイレギュラーなシーズンとなった2020年SUPER GTは無事、富士スピードウェイで最終戦を迎えることになった。観客入場が制限され、ファンの声援は例年よりも少なかったが、その中で各チームは変わりなく全力で戦い続けてきた。開幕戦以来となるノーハンデの戦いは各チームにとって1年間の進化を示す戦いでもある。3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は開幕戦で7位入賞を果たして以降、概ね安定した戦績を残してきたが、今シーズン未到達の優勝、表彰台登壇をターゲットにチームは結束を固めて最終戦に挑んだ。


午前中に行われた公式練習では3号車GT-Rは平手 晃平がセットアップを確認し、タイヤ比較を行った後、千代 勝正がロングラン及び予選シミュレーションという流れでメニューを消化していく。順調にメニューを消化していたがセッションの最後にトラブルが発生し、この修復作業に時間を費やした結果、予選シミュレーションを100%行う事が出来ないまま予選に挑むこととなった。


GT500クラスの予選Q1は、午後1時45分より開始。路面温度が17℃と低くなったことで各マシンの動き出しはいつもよりも早く、開始から2分を過ぎたあたりから各マシンは概ね3周のウォームアップを経てアタック周回に入っていく。Q1を担当する千代を乗せた3号車GT-Rはもう1周多い3周をウォームアップに充てる戦略を採った。


千代はターゲットの4周目に1'27.523をマークし6位に浮上する。その後、ライバルたちがタイムを伸ばしてきたことで順位は後退。これに対し千代はチェッカー間際にラストアタックを敢行し、セクター1でベストを更新、Q2進出圏内復帰に期待がかかった。しかしセクター3でグリップのピークが過ぎ、1'27.414とタイムアップを果たすも、わずか0.035秒差でQ2進出を逃すことになった。3号車GT-Rは最終戦決勝に9番グリッドより挑むことになった。


■千代 勝正コメント
「予選では低くなった路面温度に対し、タイヤの温度をうまくコントロールすることができませんでした。Q2進出はギリギリのラインになる事は分かっていましたが、結果的にベストを1周にまとめられていれば進出できていたので非常に悔しい予選になりました。明日は今季最後のレース、前後にチャンピオン争いをしているチームがいるので最初から激しいバトルになりそうですが、その中で自分たちのレースをしてベストな結果を出してシーズンを終えたいと思います」


2020 AUTOBACS SUPER GT Round 8
「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」決勝レポート

SUPER GT最終戦、3号車GT-Rは6位入賞

■11月29日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■決勝結果:6位 1:41’30.715(65周)(平手→千代)

富士スピードウェイで行われる今季最終戦、決勝は午後1時にスタート。曇り空の下、路面温度が17℃と低くなったことから急遽フォーメーションラップが1周追加され、レース周回数は65周に減算となった。3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」はスタートドライバーを平手 晃平が担当し、9番グリッドからローリングスタートを切った。


チャンピオン争いがかつてない混戦となり、さらに舞台は富士スピードウェイということで、スタートから随所で激しい競り合いが繰り広げられた。3号車GT-Rはその中で1周目に順位を落とすもすぐに挽回し、トラブルで後退するマシンもあったことから5周目に8番手へと浮上。ところが、その後は徐々にタイヤが厳しくなり15周目には再び10位へ。しかしながら、この状況はチームも想定していたことで、前半をミニマムにしロングスティントの後半に追い上げるという作戦だった。予定通りの23周目に平手はピットへと向かった。


3号車GT-Rは今季、何度も順位浮上に貢献してきたピット作業の早さに最終戦ではさらに磨きがかかり、ここで大きなマージンを得る。今回はタイヤ無交換作戦に出るチームもあったが、3号車GT-Rは4本交換で順位を上げた。そして代わった後半担当の千代 勝正がアウトラップから猛プッシュ。ポジションを9位に戻して後半をスタートさせた。

長い距離を走ることになる第2スティントでは、冷静にタイヤをマネージメントしながら前を狙っていくというのが3号車GT-Rの作戦だった。千代はその通りに安定したペースをキープし続けると、32周目に前の1台がトラブルで後退したことで8位に浮上。そしてレースが終盤に近づくにつれ徐々に周りのペースが落ち始め、3号車GT-Rのペースが際立ってくる。ここから千代の反撃が始まった。


一時は10秒以上の差があった6位、7位との差を毎ラップ詰めていき、50周目には7位の12号車に追いつく。千代は、翌周の1コーナーでバトルに持ち込み、アウト側から並んで、続くコカコーラーコーナーではインからオーバーテイク。


さらにその周の最終コーナーで6位、38号車の背後へ。ストレートをサイドバイサイドで駆け抜け、そのまま1コーナーで果敢にブレーキング勝負を挑む。インに飛び込み、オーバーテイクに成功。これで3号車GT-Rの順位は6位となった。その勢いはその後も続き、5位の8号車にも1.5秒差まで追いついたが、そのまま6位でチェッカーを受けた。どのチームも経験したことのない真冬の最終戦ということで戦いがよりヒートアップし、タイヤや燃料のマネージメントが難しい一戦となったが、CRAFTSPORTS MOTUL GT-Rはミスの無いレース運びを見せて文字通り、今シーズンの集大成となる結果を手にする事が出来た。


■千代 勝正コメント
「開幕戦と同様、ノーハンデでの戦いでNISSAN勢最上位の6位となりましたが、決して満足のいく結果ではありません。しかしながら、ドライバー含めチーム全員がベストを尽くせたレースだったと思います。シーズンを振り返ると、第5戦でのスタート直後の接触によるノーポイント、そして最も狙えた第6戦で表彰台に届かなかったことなど、ハンデで有利なときに上位フィニッシュができなかったことが反省点です。

今季は1年ぶりにGT500に復帰してチームとともに成長し続けることができたと思いますし、レースではオーバーテイクも多く、追い上げるレースができたことは良かったと思います。そして、このイレギュラーな状況下の中で全8戦のレース開催が叶うよう尽力してくれた関係者、応援してくれた全ての人たちに改めて感謝したいと思います。有難うございました。」


2020 SUPER GT Round 7 Motegi GT 300 KM RACE

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 7
「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT 第7戦予選、3号車GT-Rは8位

11月7日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:9位 1'37.884(千代)
■公式予選結果:8位 1'46.060(平手)

SUPER GT 2020シーズンはいよいよ残り2戦となり、ツインリンクもてぎで第7戦を迎えた。もてぎは今季2度目の開催となる。3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は午前中の公式練習でまず平手 晃平が持ち込みセットを確認し、その後千代 勝正がロングラン及びショートランを担当。順調にメニューを消化していく。ベストタイムの順位は9位だったが、チームは上位で戦える手ごたえを感じていた。



この日、快晴となったもてぎは午後になると気温が上昇。GT300クラスの予選が始まる午後1時30分の時点で路面温度は24℃に達した。GT500クラスの予選Q1が午後2時03分にスタートすると、その約2分後にQ1担当の千代を乗せた3号車GT-Rがコースイン。アウトラップ後、2周の間に入念にタイヤに熱を入れ、3周目にアタックに入る。タイヤのパフォーマンスをうまく引き出しノーミスでアタックラップを纏めた結果、タイムは1’37.078をマーク。5位でQ2進出を決めた。


午後2時41分よりGT500クラスのQ2が開始された。Q1での千代のタイムにより上位グリッド獲得の期待が高まる3号車GT-Rは平手が開始から2分過ぎ、全体の4番目にコースイン。Q1と同じ手順でアウトラップ後、2周のウォームラップランを行い3周目にアタックに挑むが、3コーナーでややミスを喫し、4周目に仕切り直すことに。4周目のアタックで1’37.217をマークして7番手につける。ところが、V字コーナーでトラックリミットを僅かにオーバーしていたとの判定が下され、ベストタイムは抹消。3号車GT-Rは予選を8番手で終えることになった。


■千代 勝正コメント
「Q1を突破できるかどうかギリギリのラインを予想していたので、Q1を通過できて先ずはホッとしました。Q2のトラックリミットは見た目ではかなり微妙な判定でしたので残念でしたが、上位で戦えることは間違いなく、前回もピット作業で順位を大きく上げているので、抜きにくいコース特性のもてぎとはいえ、明日の決勝も戦略面を含めたチーム力を発揮して上位進出していきたいと思います」 Photo by NISMO


2020 AUTOBACS SUPER GT Round 7
「FUJIMAKI GROUP MOTEGI GT 300km RACE」決勝レポート

SUPER GT第7戦、3号車GT-Rはマシントラブルで15位

■11月8日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:15位 1:26’03.745(45周)(平手→千代)

ツインリンクもてぎはこの日も前日に引き続き快晴に恵まれ、第7戦決勝は気温22℃、路面温度29℃というコンディションの下で午後1時にフォーメーションラップがスタート。スタートドライバーの平手 晃平を乗せた3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は4列目8番グリッドからレースに挑んだ。



アクシデントがあった第5戦を除き、ここまで必ず決勝で追い上げてポイントを獲得してきた3号車GT-Rにとって8番手は上位フィニッシュを十分期待させるグリッド順だったが、朝のウォームアップ走行の際の黄旗区間追い越しにより、ドライブスルーペナルティが課せられてしまう。オーバーテイクが難しいもてぎとはいえ、決勝ペースに速さのある3号車には可能性はまだ残されている。チームに諦めムードは決してなかった。平手は4周目にドライブスルーペナルティを消化すると、集団から大きく離れた最後尾の位置から追撃を開始した。


23周目、セーフティカーが導入される。これにより、前とのギャップを詰めることができた3号車GT-Rはセーフティーカー明けのリスタート後にピットへ滑り込む。迅速なピットワークで平手から千代 勝正へとバトンを繋ぎ、7位でコースイン。


アウトラップで早速、千代は1台をオーバーテイクし、6位に順位を上げた。更なるポジションアップを狙っていたが、前走車に詰まったところで、後続の数台が接近することになり、GT300が交錯してきた際にコーナーで失速してしまい、その隙をつかれ順位を後退してしまう。


しかしながら、まだ残り周回は20周以上あり、再びの反撃チャンスは十分。そのためのポテンシャルも3号車GT-Rにはあった。千代は42周目にひとつ順位を戻すことに成功すると次のターゲットに0.3秒差まで接近する。しかし、ここでマシントラブルが発生してしまう。46周目、ホームストレート上で突如駆動力を失い、1コーナーでストップ。反撃はここまでとなり、3号車GT-Rは第7戦を15位で終えた。


■千代 勝正コメント
「最下位からSCとピット作業で大きく順位を上げることができ、その後も一旦は抜かれてしまったもののペースは良く、再び挽回することは可能だと思っていました。そのタイミングでマシントラブルが発生してしまい、非常に残念な終わり方になってしまいました。しかしながら、上位集団と戦えたことも事実で、今回はいろいろなことが噛み合わず結果は出せませんでしたが、マシン、チーム共にポジティブな面もたくさんありました。今シーズンも残すは最終戦のみ。最後はチームとしてシーズンベストの戦いをして終えたいと思います。応援、宜しくお願いします。」


2020 SUPER GT Round 6 Suzuka GT 300 KM Race

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6
「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT第6戦予選、3号車GT-Rは今季最高の5位

10月24日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:10位 1'46.820(千代)
■公式予選結果:5位 1'45.890(平手)

新型コロナウイルスの影響で変則スケジュールとなったSUPER GT2020シーズン、第6戦の舞台は再び鈴鹿サーキットへ。真夏の開催だった第3戦とは異なり、この週末は秋らしい涼しいコンディションとなった。第6戦は通常のウエイトハンデで行われる最後の戦い。3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」にとっては今季初表彰台、今季初優勝は勿論、チャンピオンシップを見据え上でも重要な1戦だ。


午前の公式練習では平手 晃平がイニシャルセットアップを確認した後、千代 勝正がロングランと専有走行を担当。路面コンディションが良くホームストレートが追い風だったことで全体的に予想よりもタイムが上がっていった中、3号車GT-Rのベストタイムは10位だったが、クルマのバランスにもタイヤのフィーリングにも2人のドライバーは好感触を持っていた。タイムが出なかった原因と分析も出来ており、この部分を改善させて午後の予選に挑んだ。


午後2時からの予選、GT500クラスのQ1は予定より6分遅れでスタートした。3号車GT-Rは今回も千代がQ1を担当。この日の路面コンディションを鑑み2周を使ってしっかりとタイヤを温めて計測3周目にアタックというプランを立てていた。3号車はセッション開始から約1分後にコースイン。ところがアタックに入ろうというタイミングで1台がクラッシュし、Q1は赤旗中断。流れは一気に変わってしまう。この時点で3号車は15位。再開後のアタックで一撃でQ1突破タイムをマークしなければならない。極度のプレッシャーが掛かる中、千代は渾身のアタックで1’45.917をマーク。5番手でQ2へと駒を進めた。


Q2でも3号車GT-Rは安定した速さを見せた。ここでのアタックを担当した平手は1'45.890と、Q1からタイムアップに成功。さらなる順位アップはならなかったものの最終的に3号車GT-Rは今季最上位の5番手グリッドを獲得した。決勝で表彰台を十分に狙えるポジションだ。


■千代 勝正コメント
「想定外のことが起きてプラン通りにアタックはできませんでしたが、時間的にもタイヤ的にも1周しかアタック出来なかった中で、なんとか5位でQ2に進出することができました。

平手選手もQ2でタイムアップと、2人とも上手くクルマの性能を出し切れた予選だったと思います。前回のレースがノーポイントで終わってしまった為、明日の決勝レースは大量得点を狙って攻めていきます」


2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6
「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」決勝レポート

SUPER GT第6戦、3号車GT-Rは今季最高位の4位でフィニッシュ

■10月25日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:4位 1:46’33.998(52周)(平手→千代)

鈴鹿サーキットは決勝日も爽やかな秋晴れとなり、気温20℃、路面温度32℃という好コンディションで午後1時、決勝のフォーメーションラップがスタート。5番手グリッドの3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は平手 晃平がスタートドライバーを務めた。


クルマのフィーリングはこの日も良好で、表彰台争いが可能な手ごたえをチームは持っていた。ところが、スタートのタイミングが合わず出遅れてしまい、7位に後退。その後も3号車GT-Rのペースは良かったものの、前のクルマのペースに付き合わされる恰好となり、トップが徐々に離れていく。コース上での打開が困難なこの状況にチームは20周目、早めのピットインを決断した。


3号車GT-Rのピット作業は非常に迅速で、序盤の遅れを取り戻せたばかりか、さらなる順位浮上へと繋がった。ピットで4位へのジャンプアップに成功すると、さらに第2スティントを担当する千代 勝正がその後1台をパスし、これで実質3番手に。トップ争いに一気に名乗りを上げる。だが、S字コーナーでGT300のマシンをパスしようとした際、相手はピットアウト直後でタイヤが温まっていなかったのか、コーナーを曲がり切れずに接触しスピン。幸い3号車GT-Rに大きなダメージはなかったが、このアクシデントにより、セーフティカーが出ることになった。そしてセーフティカーが出る直前にピットに入った、見た目上のトップを走行していたマシンが、トップのままレースに復帰するという異例の事態に。3号車GT-Rはこれで4位に後退することになった。


その後は後半がロングスティントとなったことで、しばらくタイヤをマネージメントしながら3位への浮上の機会を窺っていた千代は、ラスト10周あたりから反撃に転じる。ここから2位から4位の一団が接近戦となり、千代も果敢にオーバーテイクを仕掛けていった。そのままバトルはファイナルラップまで続いたが、惜しくも3号車GT-Rの3位浮上は叶わず、4位でチェッカーを受けた。4位は3号車GT-Rにとって今季最高位。チームとしてベストを尽くした結果だが、悔しさも残った。チームは次戦の茂木での巻き返しを誓った。


■千代 勝正コメント
「表彰台にあと一歩届かず悔しい4位ですが、チーム全員でベストを尽くした結果なので、最高のピットワークで送り出してくれたチームと、前半スティントを務めてくれたチームメイトに感謝しています。

次戦の茂木では上位のハンデが軽減されるため、今回よりも厳しい戦いになりそうですが、表彰台はもちろん、優勝を狙っていきます」


2020 SUPER GT Round 5 FUJI GT300 KM RACE

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 5
「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT 第5戦、3号車GT-Rは予選7位

10月3日(土) 天候:曇り 路面:ドライ
■公式練習結果:7位 1'29.052(千代)
■公式予選結果:7位 1'28.481(平手)

新型コロナウイルスの影響で7月半ばにようやく開幕となったSUPER GT2020シーズンはその後、急ピッチで進行し、10月より後半戦へ。富士スピードウェイで第5戦が行われた。これまでの4戦すべてでポイントを獲得と着実な戦績を挙げている3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」はウエイトハンデで優位に立てる後半戦を迎え、ここで大量ポイントを獲得しタイトル戦線に浮上することを目標に掲げていた。


秋らしい涼しい天気となったこの日、午前9時45分より公式練習が行われた。3号車GT-Rは今回、千代 勝正から走り出し、セットアップメニューを進行。2人のドライバーともにセットアップに好感触を持っていたが、セッション終盤になりストレートスピードが今ひとつ伸びないという問題が浮上する。この問題は拭われないまま予選本番に挑むことになった。

GT500クラスの予選Q1は午後2時33分にスタート。前戦に続き3号車GT-Rは、千代がQ1を担当した。開始から約1分後にコースインした千代は、そこから2周に渡りタイヤのウォームアップを進めターゲットラップとしていた計測3周目にアタックするが、気温が低かったせいかタイヤのパフォーマンスはまだ十分ではなくQ1を突破できるタイムをマークできず。だが続けてアタックに行った4周目に1分28秒541とベストタイムを更新することに成功し、8位で開幕戦以来のQ2進出を果たした。


Q1終了後、GT300クラスのQ2を経て行われた8台によるGT500クラスのQ2。
3号車GT-Rは平手 晃平が出走。8番手からどこまで浮上できるかに期待がかかった。そして平手もQ1の千代と同じルーティンで計測3周目にまずアタックし1分28秒481をマークすると、翌周も続けてアタック。セクター2まではベスト更新ペースも、トータルでは更新ならず。3号車GT-Rの決勝グリッド順は4列目7番手となった。

■千代 勝正コメント
「マシンの状況が本調子ではなかった中でQ1突破ができ、平手選手もいいアタックをしてくれたので、よかったと思います。明日はここ数戦より前の位置からレースをスタートすることができます。マシンの状態が回復すれば表彰台争いも十分可能だと思うので、久々のスーパーGTのレース生観戦を楽しみにしているお客様の前で良いレースができるよう頑張ります」

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 5
「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」決勝レポート

スーパーGT第5戦、3号車GT-Rはリタイアに終わる

■10月4日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■決勝結果:リタイア (0周)(千代)

富士スピードウェイは決勝日も曇り気味の涼しい天気となったが、今季初の有観客開催ということでスタンドには前戦までにはなかった熱気が戻った。そんな中で午後1時30分、第5戦決勝フォーメーションラップがスタート。7番グリッドからこのレースに挑む3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は今回、千代 勝正がスタートドライバーをつとめた。

前日の予選でチームを悩ませたストレートスピードの問題が克服されていることをレース前のウォームアップ走行の際に千代は確認していた。さらにタイヤのコンディションも良好でレースペースについても自信を持っていた。したがって今季最高位タイの7番手からのスタートは、表彰台争いを十分可能にするものであるはずだった。だがそんなチームのプランは、スタート直後に脆くも崩れることになった。


ローリングスタートが切られると、久々となるスタンドのファンの熱気がドライバーたちに伝わったかのように1コーナーまでに各ポジションで激しい競り合いが繰り広げられる。そんな中で千代はクリーンにスタートをした上でレースペースの速さを活かし着実に順位を上げていこうと、この場面ではアクシデントを避けるために無理に前に出るようなアクションはしなかった。まだタイヤが温まり切っていない為、慎重にブレーキングし、1コーナーへのアプローチを開始する。だがそこに、アウトから並んでターンインしてきた1台が3号車のラインに被る形で接触してしまった。

接触自体はそう激しいものではなく、コースになんとか踏み留まれた千代は、ダメージは多少あるもののレースはそのまま続けられるものと思っていた。ところが次のTGRコーナーに差し掛かったところで突如、フロントカウルが脱落。さらにモニター類もシャットダウンしてしまい、レース続行は不可能に。3号車GT-R は66周のレースを1周もしないまま、ここで痛恨のリタイアを喫することになった。


■千代 勝正コメント
「本当にもったいないレース。接触自体はそう大きなものではなかったので、リタイアになるとは思いませんでした。レースペースにも手ごたえがあり、ここまでの4戦同様に着実なレース運びをしていれば表彰台争いができていたという自信もありました。今回はお客さんが今季初めて入ったレースで、平手選手にとってはGT100戦目のメモリアルレースということもあったので、なおさら残念です。ウエイトハンデでさらに優位になる次の鈴鹿で優勝して、今回のリベンジを果たしたいと思います」


2020 SUPER GT Round 4 MOTEGI GT 300KM RACE

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 4
「FUJIMAKI MOTEGI GT 300km RACE」予選レポート

スーパーGT第4戦、3号車GT-Rは予選10位

9月12日(土) 天候:曇り 路面:ウェット/ドライ
■公式練習結果:10位:1'38.600(平手)
■公式予選結果:10位 1'39.620(千代)

2020シーズン第4戦の舞台はツインリンクもてぎ。ここ数シーズンは11月開催の最終戦の舞台として定着しているコースだ。今回は9月開催となり、例年とはコンディションが全く異なる上にレース距離も昨年の最終戦より50km長い300km。さらに最終戦にはないウェイトハンデもあるという未知の戦い。午前中の公式練習でセッティングやタイヤのデータをいかに収集し、クルマを仕上げられるかが大きなカギを握ると考えられた。


雨は公式練習後も降ったりやんだりを繰り返したが、路面は午後3時11分の予選開始時は概ね乾いていた。雨は微妙に降っておりドライかウェットかタイヤ選択に悩んだ末、ほとんどのマシンがドライタイヤで10分間のQ1に挑んだ。今回は千代 勝正がQ1を担当。硬めのタイヤチョイスによるウォームアップにかかる周回数と雨がこの後強くなる可能性を考え、開始と同時にコースインした。


硬めのタイヤチョイスにより、ウォームアップに時間を要する為、アタックラップは4周目以降となった。4周目のアタックを完了した時点では、まだQ1通過ライン外であった。勝負は5周目。チェッカー間際にコントロールラインを通過すると千代はラストアタックに挑んだ。

そのラストアタックで3号車GT-Rは大きくタイムアップすることに成功し、7位に浮上。これでQ2進出というチームの目標は果たされたと思われた。ところが、この周に90度コーナーでコースオフしたマシンがあったため黄旗が出ていた。したがって千代のラストアタックのタイムは抹消となり、4周目のタイムが採用。速さがありながらも3号車GT-RはQ2に進めず、翌日の決勝は10番手からのスタートとなった。

■千代勝正コメント
「ここ2戦の課題が予選順位ということで、2機目のエンジンを投入した今回はなんとしても予選でQ2に行きレースで表彰台圏内まで浮上するという目標をチームとして掲げていました。ハーフウェットの路面状況でタイヤのウォームアップに苦労しましたが、最後はうまくラップをまとめることができました。しかし黄旗により結果は10位。抜きにくいもてぎでは予選順が特に重要なだけに残念です。明日はとにかく、自分たちのレースをするしかないです。戦略を工夫し、SC等のアクシデントにもうまく対応して、できるだけ順位を上げてフィニッシュできるよう頑張ります」


2020 AUTOBACS SUPER GT Round4
「FUJIMAKI MOTEGI GT 300km RACE」決勝レポート

スーパーGT第4戦、3号車GT-Rは7位で開幕戦から4戦連続ポイント獲得

■9月13日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■決勝結果:7位 (63周)2:03’39.288(平手→千代)

前日に続き、この日も朝からもてぎの上空は不穏な雲に覆われた。しかし雨が降り出すには至らず、ドライコンディションの下で午後1時に第4戦決勝のフォーメーションラップがスタートした。レースは序盤から荒れ、10周目にまずGT300の多重クラッシュが発生。ここでセーフティカーが導入され、15周目に再開する。そんな中で3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」のスタートドライバー平手 晃平は、スタートで前車が遅れたことに巻き添えを食う形で2つ順位を落とすが、その後は集団にぴったりと着く形でレースを進めていく。


チームは前半をミニマムの周回数に留めてアンダーカットで順位を上げるという戦略を採っていた。そして予定通りに26周を終えたところでピットインすると、ドライバーを千代 勝正に交代。だがアンダーカットは成功せず、3号車GT-Rは逆に順位を14位に下げ第2スティントをスタートさせることになった。

この展開はオーバーテイクの難しいもてぎでは万事休すだとも思われた。ところが、ここから千代の走りが3号車GT-Rを順位挽回へと導くことになる。平手から路面状況についてのアドバイスを受けた千代はこれに従いつつプッシュを開始。ピットアウトの際は離れていた前の集団に追いつくと、果敢にオーバーテイクを仕掛けていく。8号車と24号車が接触により後退し、12位に上がると35周目に11位、38周目に10位、40周目には9位へポジションアップ。もてぎとは思えないレース展開を見せた。


レースはこの後、44周目に前の2台が接触し2度目のセーフティカーが導入される。ここで1台が脱落し、3号車GT-Rは8位へ。タイヤの温まりに時間を要する3号車GT-Rにとってはリスタート後がネックだったが、千代はここを踏ん張り8位をキープするとタイヤに熱が入ってからは再びプッシュに転じ、53周目にヘアピンで36号車をオーバーテイク。その後もプッシュし続け、63周のレースを7位でフィニッシュした。これで開幕から4戦連続でポイントを獲得し、3号車GT-Rはタイトル戦線に生き残れるポジションを維持して後半戦へと向かうことになった。

■千代勝正コメント
「大変なレースでしたが、一方で“『戦えた』という感触があったレースでもありました。予選Q1でのタイム抹消が大きな要因となりましたが、レースでは前半の平手選手がマシンを綺麗な状態で渡してくれたことで、後半はリスクを負って攻めて行くことができました。後半戦では早い段階で、予選Q1を突破して上位グリッドからスタートし、優勝争いをしなければならないと思います。次の富士と鈴鹿では大量得点を獲ってタイトル争いに浮上できるよう頑張ります」


千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2020年シーズンは#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RでSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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