BLOG

Japansese / English

KYALAMI 9 Hour

2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round 5
「Kyalami 9 Hour」予選レポート

IGTC2019最終戦予選、35号車は9番グリッド獲得

11月22日(金) 天候:曇り時々雨 路面:ドライ/ウェット
■プレクオリファイ結果:5位:1'42.715(オリベイラ)
■予選結果:9位 1'54.303(バードン)

鈴鹿サーキットで行われた第4戦から約3ヵ月という長いインターバルを経て、インターコンチネンタルGTチャレンジ2019シーズンはファイナルラウンドを迎えた。35号車KCMGチームは南アフリカのキャラミ・サーキットは未経験ながら、鈴鹿で地元ファンの期待に応え好バトルを展開したことで引き続き上位で戦える手ごたえを感じていた。今回のドライバーは千代勝正、ジョシュ・バードンと、昨年までスーパーGTのGT500クラスでGT-Rの実績があるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのラインナップ。舗装が新しくなったコースはGT-Rとの相性が良く、プレクオリファイも5位と予選に向け順調な仕上がりぶりを見せていた。


その後セットアップを進めた35号車の速さは、予選本番でさらに磨きがかかることになった。まずは3人のドライバーがそれぞれ1セッションずつに挑み、ポールシュートアウトに進出する10台が決まる予選。ここで35号車は今季一番のパフォーマンスを見せる。Q1に出走したオリベイラがまず1’42.463をマークし3位とすると、Q2の千代は1’42.466で2位。フリー走行で初参戦のオリベイラにニュータイヤの走行機会を増やしたことで千代自身は今ひとつ感触をつかめておらず、さらにアタック周回でトラフィックに遭うなど決してベストな状態でのアタックではなかったが、それでもエースらしくうまく対応し好タイムを記録した。そして、突如降り出した雨に各チーム翻弄されることになったQ3も、Q2でのラストアタックを回避しQ3の準備にあてるという千代の機転によってスムーズに進み、バードンは4位。この結果、総合トップでポールシュートアウト進出を決めた。


こうして一躍ポール候補の最右翼へと踊り出た35号車だが、雨が降り続きコンディションが変化する中、その対応力が試されることになったポールシュートアウトではやや失速してしまうことになる。ワンチャンスしかないアタックでタイヤの内圧を路面状況にうまく合わせることができず、バードンのタイムは1'54.303に留まり10位。予選後上位1台にペナルティが課せられたことで、35号車は9番グリッドから決勝レースをスタートさせることになった。


■千代勝正コメント
「ウェットでの路面状況にタイヤの内圧をうまく合わせることができず、今期初ポールを獲れる速さがあったにもかかわらず、獲り逃してしまったのはとても残念でした。明日は9位からのスタートで、レースペースではライバルたちに対する優位性は少ないと思いますが、9時間のレースをミスなく走り続ける事が出来れば鈴鹿のときのように上位を争える可能性は十分あるはずです。今年最後のレースということで全ての力を出し切り、チーム一丸となって戦いたいと思います」


2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round5
「Kyalami 9 Hour」決勝レポート

2019シーズン最終戦、35号車は19位でフィニッシュ

■11月23日(土) 天候:晴れ後雨 路面:ドライ/ウェット
■決勝結果:19位 (251周)8:47’03.272(オリベイラ、千代、バードン)

2月にオーストラリアで開幕したインターコンチネンタルGTチャレンジ2019シーズンは9か月間で五大陸を渡り、南アフリカのキャラミ・サーキットでフィナーレを迎えた。気温28.2℃、路面温度50.8℃、晴天の下でのスタートを切った9時間に及ぶ最後のレースを35号車KCMGチームは9番グリッドからスタート。スタートドライバーをつとめるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラは前日見せたポテンシャルを発揮し、序盤からいくつかのアクシデントが起こる中でトップと同一周回を維持しながら着実に順位を上げていった。



ところが1回目のピットインで状況は早くも変化する。35号車は1分30秒のピットイン義務があることから定石通りにタイヤ交換とフル給油を行い2番手の千代 勝正が第2スティントをスタートさせるが、これに対し多くの上位勢が【タイヤ2本以内の交換であれば50秒以内であればピットアウトしても良い】というもうひとつのルールに則りタイヤ無交換作戦を採ってきた。コースの再舗装によりタイヤのデグラデーションが少なかったことで、今回はこの作戦が可能だったのだ。この結果、35号車は上位グループから大きく離れることになる。だが逆に、上位勢がタイヤ交換する際にこちらが無交換ならば上位争いに復帰できる可能性はまだ残っている。




2回目のピットインは通常通りにタイヤ交換を行い、千代からバードンへドライバーチェンジ。パーソナルベストを出して前方を追いかけていく。ここで11位の108号車の真後ろまで迫ったタイミングでフルコースイエロー、続いてセーフティーカーランとなる。このタイミングで3回目のピットイン。ドライバー交代、タイヤ交換は行わず、給油のみで50秒間以内にピットアウトしてアンダーカットを試みる。だが、ピット作業を終えて発進の際に痛恨のエンジンストール。その結果、50秒をわずかに上回ってしまい、ペナルティが課せられることに。セーフティカーが出たタイミングでピットインしたことでここは大きなチャンスだったが、逆に周回遅れとなってしまい自力で上位争いに復帰することはできなくなった。そして、再びアクシデントが起きた際のチャンスをものにするためにその後も35号車はプッシュし続けたが、残り約3時間となったところで、今度は激しい雨が降り始める。このためレースはセーフティーカーランとなり、残り30分あたりまでレースは再開されなかった。さらに再開後、9時間のチェッカーまで残り10分というところで給油ポンプのトラブルに見舞われストップ。35号車はチェッカーを受けられずに19位で最終戦を終えることになった。35号車のインターコンチネンタルGTチャレンジ1年目は獲得ポイント8、予選最高位2位、決勝最高位6位という成績で幕を閉じた。


■千代勝正コメント
「これまでの戦いではピットインの際、毎回タイヤ交換するのが定石だったのですが、舗装が新しくなったキャラミはタイヤがあまり減らなかった。コース上では健闘できたと思いますが、戦略的な面でライバルに太刀打ちできませんでした。昨日の段階で速さに手ごたえがあっただけに残念な結果です。1年を振り返ると、初挑戦となったIGTCは本当にレベルが高かったと思います。その中で狙っていた結果を出すことはできませんでしたが、鈴鹿というハイライトもあったし、ドライバーとして多くのことを学ぶことができました。GT-Rで世界のトップと戦えたことに感謝しています。今年は日本で走りをお見せする機会が少なかったにもかかわらず、たくさんの方が応援し続けてくださったことに感謝しています。1年間ご声援有難うございました」


2019 SUZUKA 10 HOURS

2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round 4
「Suzuka 10Hours 2019」予選レポート

地元鈴鹿での予選、35号車は13番グリッドを獲得

8月24日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■フリー走行結果:4位:2'02.808(松田)
■予選結果:5位 6'07.524
(Q1 2’02.653 (千代) Q2 2’02.210 (ジョシュ) Q3 2’02.661 (松田))
■ポールシュートアウト:13位 2'01.443(松田)

インターコンチネンタルGTチャレンジ2019シーズンは、セミファイナルラウンドとなる第4戦を迎えた。今回の舞台、鈴鹿は35号車KCMGチームの千代 勝正、松田 次生にとってはホームであり、昨年のこの大会へのスポット参戦がチーム発足のきっかけとなったことで特別な一戦。今年も日本のスポット参戦チームが加わり混戦を極めると予想される中、35号車は日本人2人にジョシュ・バードンを加えた3人のドライバーラインナップで挑んだ。中低速コーナーの多い鈴鹿はGT-Rが比較的得意なタイプのコースということもあり、シーズンで最も好成績が期待される一戦となった。


金曜の初日は終日雨に見舞われ、各チームにとっては土曜日がドライコンディションでの初走行。35号車は午前中のフリー走行で4位のタイムをマークし、期待は大きく膨らむことになった。15分間の3つのセッションでそれぞれ別のドライバーがタイムアタックを行い、その合算タイムで順位が争われる予選が午後2時より開始。ここでトップ20に入れば、さらにその後のポールシュートアウトに進出し、最終グリッドが決まることになる。



Q1は千代が出走。開始からすぐにコースに入りマシンをチェックすると一旦ピットに戻り、ニュータイヤに替えて、いよいよアタックへと向かう。ところが計測2周目のターゲットラップに入ったところで他車のクラッシュにより、赤旗となってしまい、アタックを中断。再開後の残り時間は3分となり、ワンアタックのみの時間しか残されなかった。ここで千代はアウトラップでポジションを整えるとピークパフォーマンスが過ぎたタイヤではあったが、なんとか2’02.653 をマークして、まずは10位とポールシュートアウト圏内につけた。



続くQ2ではジョシュが2’02.210をマークし9位でQ3に繋げ、最後は松田がラストアタックで2’02.661をマークし、35号車は5位で順当にポールシュートアウトに進出した。そして午後5時35分からの25分間のポールシュートアウトには松田が出走。ここでは上位数台が2分0秒台に入る予想以上のハイレベルな攻防となり、35号車はラストアタックでこの日のベストタイム2’01.443をマークし、13位。決勝レースを7列目からスタートする事となった。


■千代 勝正コメント
「朝のフリー走行で4番手につけましたが、自分はニュータイヤで走っていなかった為、予選に向けてはそれほど楽観視はしていませんでした。Q1では赤旗でタイヤの一番良い状況を逃していた上にチャンスが1周のみと、スパの時と同様にプレッシャーが掛かるアタックになりましたが、その中でなんとかラップをまとめて2秒台をマークすることができました。最終的に10位以内を目指していたのですが、最後のポールシュートアウトは松田選手が好アタックを決めながらも、他チームの上がり幅が大きかったですね。明日の決勝は、タイヤマネージメントがひとつのカギを握ることになると思います。昨日は雨でロングランができませんでしたが去年もレースペースは悪くなかったので、とにかくトップと同一周回をキープすることを念頭に置いてレースを進め、上位フィニッシュを目指します」


2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round4
「Suzuka 10Hours 2019」決勝レポート

鈴鹿10時間決勝、35号車は総合6位でフィニッシュ。アジアアワードを獲得

■8月25日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:6位 (275周)10:02’47.969(松田 → 千代 → バートンでローテーション)

鈴鹿10時間レース決勝日。天候は晴れ。早朝7時から行われたピットウォークに多くのファンが詰めかけ、決勝への期待の大きさが伺える。
決勝前に行われた15分間のウォームアップ走行では4位のタイムをマークした35号車は松田 次生をスタートドライバーに立て、長い10時間の戦いに挑んだ。

午前10時、路面温度が40℃近くに達するという過酷なコンディションの中でレースがスタートした。オープニングラップから早くも各マシンはポジションアップを狙いバトルを仕掛けていく。過去3戦と同じ様に耐久レースといえどもスプリントレース並のハイペースでのバトルが至るところで繰り返されていく。35号車も追ってきた018号車とのチームメイトバトルを演じることになるが、松田はこれをうまく抑えてオープニングラップを13位で通過。その後もKCMGチームはランデブー走行で周回を重ねていく。



暑さでタイヤの摩耗が早くなったせいか、各チームのピットインは予想より早いタイミングとなった。35号車は28周目に1回目のピットインを行うと、松田から千代にドライバーチェンジ。ここからベストラップ連発で一気に前に近づき、39周目には130Rでオーバーテイクを決めて12位に浮上すると、その後も勢いは止まらず41周目には11位、43周目には10位とポジションを上げていく。56周目に千代からジョシュに交代。ジョシュも好ペースを維持し、64周目には9位に浮上する。69周目、アクシデントによりフルコースイエローとなった事からセーフティカーが入り、このタイミングで上位数台がピットインに動いた中、35号車はコースにステイ。もう一方のKCMG、018号車はピットに入り、チーム内で戦略が別れた。


コースへのステイを選択した35号車は他車のピットインにより、一時的に順位を5位前後まで上げるも、フルコースイエロー時にピットインしたチームとはタイヤライフが異なる為、スティント終盤はグリップピークの過ぎたタイヤでタイヤライフに余力のあるチームを抑え込むというタフな戦いを強いられる事となってしまったが、千代、ジョシュ、松田は次に来るであろうチャンスを待ち、我慢の周回を続けていく。



163周目に2度目のフルコースイエローが出た。今度は35号車もピットインし、これで上位勢とピットタイミングが揃うことになった。この時点での順位は6位。トップは大きなリードを築いていたものの、2位以下は7位あたりまで接近しており、ここから複数台による表彰台を巡る長い接近戦が続くことになる。そしてレースは後半に入り、終盤のナイトランセッションとなる。35号車はチェッカーまでのステアリングを松田に託した。松田は7位でコースに復帰すると、残り19分で107号車をシケインでオーバーテイク。しかし、107号車はシケイン立ち上がりから、ホームストレートで35号車とサイドバイサイドに持ち込む。35号車は1コーナーでアウトから大外刈りを決め、このバトルを決着。6位に浮上する。このままチェッカーまで安泰かと思いきや、レース終盤まで2位につけていながら、最後のピットストップ時の給油トラブルにより後退してしまった125号車が驚異的なハイペースで35号車に追いつく。




10時間を経過し、両者のバトルはテールトゥノーズのままファイナルラップにもつれ込む。セクター1、セクター2を防ぎきった35号車だったが、スプーンカーブを立ち上がり重視のワイドラインで加速した125号車がバックストレートで35号車のスリップに入る。勝負は130R先のシケインでの攻防となる事が予想されたが、125号車が130Rでオーバーラン、これで勝負あり。35号車はKCMGブルーの光に染まるホームストレートを駆け抜け、総合6位でチェッカーを受けた。

今回のSUZUKA 10 HOURSではドライバー二人以上がアジア人で構成されるチームの1位から3位までをアジアアワードとして表彰され、35号車KCMGチームはアジアアワード1位に輝いた。


■千代 勝正コメント
「途中で周回遅れに引掛かかるなど何度かタイムロスしてしまった場面があって表彰台のチャンスを逃したことはとても悔しいですが、今年始めてノートラブルでトップと同一周回で最後までレースを戦う事が出来ました。チームは一年前のこの大会の時から比べると大きく成長し、今回はチーム全員が本当に素晴らしい仕事をしてくれました。ノートラブルで終えられたのは、その努力が実を結んだ結果だと思います。世界の壁は高く、険しいですが、久々に日本のファンの皆さんの前で『走り』でレースを盛り上げる事が出来て良かったです。グランドスタンドがKCMGブルーに染まった時は本当に感動しました。皆さん、暑い中での長時間の応援、本当に有難うございました。チームは確実に強くなっているので、最終戦のキャラミでは表彰台を狙う戦いをしたいと思います。」


TOTAL SPA 24 HOURS

2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round 3
「Total 24 Hours of Spa」予選レポート

スパ24時間予選、35号車は20番グリッドを獲得

7月25日(木) 天候:晴れ 路面:ドライ
■フリー走行結果:21位:1'21.653(千代)
■予選結果:20位 2'19.525(千代)

第2戦から約4ヶ月のインターバルをはさみ行われたインターコンチネンタルGTチャレンジ今季第3戦は、ル・マン、デイトナとともに世界3大耐久レースに数えられる「TOTAL スパ24時間」。舞台となるベルギーのスパ・フランコルシャンには今回、72台ものGTマシンが集結した。35号車KCMGチームは千代勝正、松田次生、ジョシュ・バードンのドライバーラインナップで挑んだ。


二日間で行われる予選はまず現地時間の木曜日、20時よりQ1〜Q4まで各15分間のセッションが行われ、それぞれ一人ずつアタックしたベストタイムの平均により順位が決定。上位20台が金曜日に行われるスーパーポールに進出し、そこでトップ20のグリッド順が決定する。スパは下りのテクニカルなセクター2がGT-Rにとって不得意だといえるが、それを補うのが過去3度出場している千代 勝正の経験。チームは25日、まずはフリープラクティスで21位と順調にスタートを切った。


ドライバー3人編成の35号車はQ2から出走。トップバッターを担ったのが千代だった。72台が一斉にアタックを行う予選はセッティングやコース攻略以外に、トラフィックをいかに避けて、クリアラップをとれるかどうかが大きなカギを握る。このQ2では赤旗中断があったことから、さらに困難を極めることになった。赤旗によりタイヤグリップのピークを使えなかった35号車は、解除後に勝負に出た。タイヤが冷えるというリスクを承知で千代は真っ先にピットレーンに並び先頭でコースイン。1周目のアタックで2分20秒台半ばのタイムをマークすると1周クールダウンをはさみ、さらにアタックを敢行する。このラストアタックでマークした2分20秒293が9位となった。続くQ3の松田が2分20秒203、Q4のバードンが2分20秒234という安定した結果を記録し、35号車は総合15番手でスーパーポール進出を果たした。


現地時間7月26日、金曜日19時05分から行われたスーパーポール。35号車のアタッカーは千代が担当。20台が1台ずつ順にアタックしたタイムにより、決勝グリッドが決まる。前日の予選結果の総合20位から順にアタックし、35号車は前日の予選で15位の為、6番目にコースイン。千代は2分19秒525をマークし16番手につける。ところが決められた出走時間に僅かに遅れてしまったことがペナルティ対象となり、35号車は20番グリッドから翌日の決勝に挑むことになった。


■千代 勝正コメント
「近年レベルが高くなっているこのスパの予選で、まずスーパーポールに進出できたのは大きな収穫だと思います。3人のドライバー全てがベストの走りをした上、戦略もうまくかみ合いました。赤旗後2回アタックできたのは、真っ先にコースインしたおかげです。スーパーポールでは決められた出走時間に対し10秒しか猶予がなく、計画通りにピットを出たもののオフィシャルとチームの時計に誤差がありペナルティーを受ける形となりました。弱点であるセクター2がトップとコンマ5秒落ちに留まったことでクルマの仕上がりは良いと感じています。明日の決勝で上位フィニッシュを狙うために重要なのは、まずトップと同一周回に居続けること。これを課題に最後までしっかりと戦いたいと思います」


2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round3
「Total 24 Hours of Spa」決勝レポート

スパ24時間決勝、35号車は11周遅れ39位でフィニッシュ

■7月27日(土)〜28日(日) 天候:雨ときどき曇り 路面:ウェット/ドライ
■決勝結果:39位 (352周)24:00'23.351(千代、松田、バートン)

「TOTAL スパ24時間」の決勝を迎えたスパ・フランコルシャンサーキットはこの日、過去に様々なレースで波乱を招いた特有の“スパウェザー”に見舞われる。前日までの猛暑は影をひそめ、気温は20℃以下に。さらに決勝開始時刻16時30分の2時間ほど前から雨が降り出し、レースはヘビーウェット状態につきセーフティカースタートを余儀なくされた。そしてスタート後もこの雨により、序盤から多くのアクシデントが起きることになった。



スタートから約30分後、早くもアクシデントに見舞われたのが35号車KCMGチームだった。35号車のスタートドライバーを務めたのは千代 勝正。序盤から72台により激しいバトルが展開される中で千代も懸命に順位をキープし、トップと同一周回フィニッシュという目標に向かい順調なレース運びを見せていたが、ケメルストレートの先、レコームで他のマシンがバトルで接触した際にコースに撒いたオイルに乗り、ブレーキングで止まりきれず、エスケープゾーンに退避。うまくカバーリングできたものの、後続も同じく止まり切れずに35号車の右側面に追突。エキゾーストにダメージを負ってしまう。千代がピットに戻るとピットクルーによる懸命の修復作業が施されたが、トップと7周差でのコース復帰となってしまい、同一周回でのフィニッシュは難しい状況となった。


エキゾーストが修復され、パワーを取り戻した35号車のペースは快調だった。千代と松田次生、ジョシュ・バードンはいずれもここから健闘を見せ、トップ集団と同等のペースでラップを重ねる。タイヤトラブルや2度のドライブスルーペナルティなど、その後もアクシデントは続いたものの、ペース自体は衰えることはなかった。夜間には激しい雨と前走車が巻き上げるウォータースプレーで視界がほぼゼロの中で周回を重ねていった。




レースはこの後も、何度もフルコースイエローが出る波乱の展開に。空が明るくなり始めた午前5時過ぎ、雨が更に激しくなったことでレース実行は困難と判断され、約6時間にわたる赤旗中断となった。




天候が回復し、レース再開。再開後も順調なペースで走行を続け、序盤のアクシンデントによる最下位から39位まで回復したところで24時間レースのチェッカーを受けた。このサバイバルレースを最後まで乗り切った事が次戦のSUZUKA 10Hでの活躍に繋がると信じたい。


■千代 勝正コメント
「近年のスパ24時間は昔とは違ってクルマの耐久性がかなり向上しているので、24時間レースとはいえスプリントレースの要素も大きく、7周遅れは致命的でした。その時点で目標達成は難しくなったので、あとは今後の戦いの糧となるよう、とにかくトップと同じペースで走り続けるということを課題にチームは戦いました。その部分での感触は非常に良く、チームがハードワークで戦えるクルマを準備してくれたことに感謝したいと思います。悔しい結果に終わりましたが、ピットワークや戦略面などを含めチーム力が大きく向上したと感じています。次戦の鈴鹿はそんな良い状況の中で戦えるこということで、日本のファンの皆さんの前で優勝することを目標に頑張りたいと思います。応援、宜しくお願いします。」


California 8 hours

2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round2
「CALIFORNIA 8 HOURS」予選レポート

IGTC第2戦、35号車が予選2位を獲得!

3月29日(金) 天候:晴れ 路面:ドライ
■フリー走行結果:9位:1'24.720(バートン)
■公式予選結果:2位 1'23.342(バンコム)

2月に開幕したインターコンチネンタルGTチャレンジが、アメリカのラグナセカで2戦目を迎えた。35号車KCMGチームのドライバーラインナップは千代勝正とジョシュ・バートン、そして今回はスーパーGTのテストとスケジュールが重なった松田次生に代わりアレックス・バンコムが参戦。バンコムは2015年、千代とともにブランパン耐久シリーズでチャンピオンを獲得した実力者で、強力布陣は変わらずとなる。そのチームのポテンシャルは、予選で早くも発揮された。


フリープラクティスではバートンがクラッシュした影響から5周のみしか走行できず、セットアップを煮詰めるどころかダメージを残すという状況で予選に挑んだ35号車だったが、その逆境をものともせずQ1から順調だった。今回の予選方式は3人のドライバーがQ1、Q2、Q3でそれぞれアタックし、ベストタイムの平均でトップ10シュートアウト進出および11位以下のグリッド順が決まるというもの。3度の予選中に給油ができないルールにつき、燃料が最も重い状態のQ1では3人中最も体重の軽い千代がアタックに挑むことになった。15分のセッションの終盤、千代はその期待に見事応えラストアタックで1'24.167をマークし、まずは6位につけた。


Q1を走った千代のフィードバックを頼りにマシンをアジャストしたことで、35号車はさらにそこから調子を上げた。Q2にはバンコムが出走し1'23.693で5番手に順位を上げると、Q3のバートンは1'23.926とタイムを伸ばすことができず9位に後退するも、なんとかトップ10シュートアウトに進出を果たす。そして、このトップ10シュートアウトで35号車は再び躍進する。アタックに挑むのはQ2で好タイムをマークしたバンコム。バンコムは4周目に1'23.342とこの日のベストタイムをマークすると、これがトップとわずか0.186秒差の2位に。35号車は明日の決勝でフロントローという、開幕2戦目にして初優勝の期待を大きく膨らませる絶好のポジションからスタートすることになった。


■千代勝正コメント
「朝のコンディションが悪い中Q1で良いアタックができ、まずは6番手から予選スタート。そして、その際のクルマの状況をチームに伝えアジャストしたことが奏功し、3人ともにトップ10内で通過することができ、シュートアウトでのアレックスの素晴らしいアタックに繋げることができました。今日の予選2番手は、3人のドライバーとチームが良い仕事をした結果だと思います。明日のレースはスピードには自信があるもののコース特性としてタイヤに非常に厳しく、セッティングもそこを重要視させなければならず簡単に勝てるレースにはならないと思いますが、しっかりとトラブルなく走り切り、上位でフィニッシュしてみせます」


2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round2
「CALIFORNIA 8 HOURS」決勝レポート

カリフォルニア8時間決勝、35号車は中盤のトラブルで12位

■3月30日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:12位 (315周)8:02'23.226(バンコム、バートン、千代)

インターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦「カリフォルニア8時間」決勝は午前8時半、気温11.6℃、路面温度13.9℃というコンディションでスタート。フロントロー2番手の35号車KCMGチームはアレックス・バンコムをスタートドライバーにジョシュ・バートン、千代勝正の順のルーティンで挑んだ。


長いレースの序盤の主役は35号車だった。フロントローのアウト側から好スタートを決めトップに浮上した35号車はそのままアンドレッティヘアピンをクリアすると、その後も2位以下に対しマージンをキープしながら順調に走行。58分間の第1スティントを終え予定通り、最初のルーティンピットインを行う。ところが、ここでピット作業に手間取ってしまい最低ピットストップタイムの100秒に対し、+18秒と大幅にオーバー。4位に後退を余儀なくされた。


だが、まだレースは1/8程しか経過しておらず、このレースのカギを握るタイヤマネージメントを徹底し安定したペースを維持することができれば、再浮上は十分可能だった。第2スティントを担当するバートンのペースはスティント後半になるにつれ鈍り始め、さらに7位まで順位を落とし第3スティントの千代へとバトンタッチすることになったが、その千代が挽回の兆しを見せる。実質8位でコースに復帰することになった35号車はその後、徐々に7位との差を詰めていった。そしてコース上のバトルでは決着がつかず、チームはアンダーカットを画策。これが見事に的中し、3度目のピットイン後7位へ復帰を果たす。この時点でレースはまだ約半分残っており、さらなる浮上が期待された。


ところが、この第4スティントでバンコムがマシンの異常を察知。バイブレーションを訴えたことでイレギュラーピットインし緊急措置を施したものの、その後もペースは伸びずポジションは逆にダウン。この時、35号車はフロアパネルにダメージを負っており、エアロバランスが崩れてパフォーマンスが低下していた。このダメージを完全に修復できないまま走り続けることになった35号車は完走こそ果たせたものの、最終的にトップからは12周遅れの12位で8時間のレースをフィニッシュすることになった。


■千代勝正コメント
「KCMGチーム、そしてアレックスとジョシュが多大なる努力をしてくれたことにまずは感謝したいと思います。チーム、クルマ、そしてドライバー全員が週末を通して好調を維持し、フロントローを獲得してレースでもスタートでトップに立つことができましたが、残念ながらメカニカルトラブルにより優勝のチャンスを失ってしまいました。チーム全員にとって非常に残念な結果となりましたが、決してあきらめず次戦のスパ24時間では再び上位で戦えるよう努力していきます」


LIQUI-MOLY BATHURST 12 HOUR

2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round 1
「LIQUI-MOLY BATHURST 12 HOUR」予選レポート

開幕戦のバサースト12時間、35号車は予選16位

2月2日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式予選結果:16位 2'02.9522(バードン)

今季、再び海外へと戦いの場を移すことになった千代 勝正。インターコンチネンタルGTチャレンジが早くも2月に開幕した。2016年に発足した同カテゴリーは、世界3大耐久レースのひとつであるスパ24時間や8月の鈴鹿10時間を含む全5戦で争われる。千代 勝正はKCMGから35号車GT-Rを駆り松田次生、ジョシュ・バードンとともに参戦。開幕戦となるオーストラリアのマウント・パノラマ・サーキットで行われるバサースト12時間に挑んだ。この大会は2015年に千代が日本人として初優勝を飾っている大会であり、コースの約半周に及ぶストレート区間はGT-Rに優位であることから、上位争いの期待が高まった。

このシリーズに参戦するにあたり、チームはリハーサルを兼ねて1月のドバイ24時間にも出場。そこではいくつかのトラブルが発生することになったが、その後約2週間という限られた時間の中で原因を追求し、改善を図るなどの準備をしてきた。そして最初のフリープラクティスを2位と好発進した35号車は、その後も順調にセットアップを進めていった。


この大会の予選方式は各チームひとりのドライバーがアタックを行い、ベストタイム順で上位10台に入ればさらに、1周のスーパーラップで争われるトップ10シュートアウトに進出できる。35号車は、フリープラクティスでの周回数が最も多く、調子も良かったバードンがアタックに挑むことになった。そして1セット目のアタックから順調にタイムを更新していったバードンは30分間のセッションの中で燃料が軽くなった終盤に照準を合わせ、2セット目のニュータイヤで2分02秒台に入れる2'02.9522をマーク。トップとコンマ5秒差につける健闘を見せる。


ところが、この予選は上位18位までが1秒差内という超接近戦となり、35号車は16位で残念ながらトップ10シュートアウトへの進出は果たせなかった。明日の決勝は16番手からのスタートとなるが、長いストレート区間を有するコースレイアウトはGT-Rに有利であり、そして千代の優勝経験は決勝での上位進出を大いに期待させるものである。


■千代 勝正コメント
「正直なところ一発のタイムに関しては他のメーカーに対しての優位性はありませんでした。しかしながら、決勝では走る距離も長い上にトラフィックやSCカーも多く入るので、上位浮上のチャンスは十分ある為、予選はそれほど重視していませんでした。その中でミスなくタイムを上げていったジョシュは、良く頑張ってくれたと思います。できるだけ前からスタートできる事に越したことはありませんが、16番手は上位進出に向けて十分想定内のポジション。明日はここから徐々に順位を上げていって、最後はもちろん上位でフィニッシュするつもりです。」


2019 INTERCONTINENTAL GT CHALLENGE Round1
「LIQUI-MOLY BATHURST 12 HOUR」決勝レポート

バサースト12時間決勝、35号車は15位フィニッシュもファステストラップを記録

■2月3日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:15位 (301周)12:03'03.2655(千代、松田、バードン)

バサースト12時間は現地時刻で午前5時45にスタートする。レース序盤は周囲がまだ暗い中で争われるのがひとつの特徴だ。しかしながらその状況でのリハーサルは事前になく、スタートドライバーの経験の有無は重要なファクターとなる。35号車はこのレースの経験が豊富な千代 勝正がスタートドライバーを務めることになった。



千代はいきなり、その期待通りの活躍を見せる。スタートでうまくポジショニングできたことで、オープニングラップで早くも3台をかわすと、その後も決勝レースに強いGT-Rのポテンシャルをフルに活かし、攻めのレースを展開。約1時間に及んだファーストスティントで、35号車は12位まで順位を上げることに成功した。


そして第2スティントも続けて千代に委ねた35号車は、その約30分後に入ったセーフティカーのタイミングで2度目のピットインを敢行。これは戦略として意図的に行ったもので、奏功することになる。代わった松田 次生も速いペースでラップを刻み続け、数台をオーバーテイクした結果、一時トップに浮上する躍進ぶりを見せた。


スタートから4時間が経過し、ドライバーは予定通り松田からジョシュ・バードンに交代。このスティントもしばらくは順調なペースで走行し、上位を維持していた。ところがここで、35号車は思わぬトラブルに見舞われてしまう。


ジョシュに交代してから約40分後、順調に走行を続けていた35号車は突然、1コーナー先でストップし、エンジンがシャットダウンしてしまう。ジョシュの懸命なリカバリーにより、なんとか息を吹き返した35号車はピットに戻ることはできたものの、その後も同じトラブルが再発し、ガレージイン。最終的にトラブル箇所であるスロットルセンサーを交換することに。この作業中に35号車はトップから11周遅れという大きなタイムロスを喫することになる。復活した35号車は25位まで後退したが、再び序盤の速さを取り戻し、トップグループと遜色のないペースを刻み続けて追い上げていく。しかしながら11周の遅れは致命的であり、15位まで浮上したところでチェッカーフラッグを受けた。


レースは残り30分の時点でセーフティカーが入り、ラストは接近した上位8台による壮絶なスプリントレースとなった。もし35号車が先述のトラブルに遭うことがなければ、この集団で優勝争いを繰り広げていた可能性は十分にあった。その時間帯にファステストラップをマークしたことが何よりそれを証明するものであり、非常に惜しまれる結果となった。


■千代 勝正コメント
「バサーストでのレースはこれまで5回経験がありますが、スタートドライバーは実は初めて。マウントパノラマを夜明けの美しい日の出の景観の中、走るのはとても特別でした。ドバイに続き、トラブルが起きてしまった事は非常に残念ですが、前を向いてチームとニスモで協力し、次戦に向けてしっかり改善を図っていきたいと思います。上位への挽回こそ叶いませんでしたが、修復後もドライバーは3人ともにトップを上回るほどのペースで走ることができ、今後に向け自信がついたのも確かです。2015年のブランパン耐久以来の世界チャンピオンを目指し、残り4戦も頑張ります。」


千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2018年シーズンは#3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-RでSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

6

SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30