2018 SUPER FORMULA Rd.1 Suzuka
2018 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦・鈴鹿 予選レポート
□日時:2018年4月21日15時45分〜 □天候:晴れ
SUPER FORMULAでの初の予選は17位
予選日の鈴鹿は連日、真夏並みの暑さとなったが、予選が行われる午後3時45分頃は風が出て少し涼しくなり、気温は23°C、路面温度31°Cのドライコンディションでスタートした。今シーズンの大きな話題として、昨年スポットで採用されたミディアム、ソフト2種類のタイヤコンパウンドの使用が今年は全戦で義務付けられた。限られた各セットで予選、決勝をどう戦っていくのか、いずれも戦略性の高い戦いとなることが予想された。予選はQ1のみ全マシンがミディアムを使用。Q2、Q3はどちらも使用できるというルールだ。
予選開始から全マシンが一 斉にコースインしていったQ1では、まずユーズドタイヤで様子を見るチームが多い 中、千代は最初からニュータイヤを投入し、勝負をかけた。アウトラップから1周のウォームアップを経て、アタック開始。1分40秒668をマークするとその翌周も続けてアタックし、セクター1ではやや遅れたものの、セクター2、3で盛り返し1分39秒958へとタイムアップを果たす。だが、この時点で千代の順位は15位と、Q2進出圏内に届いていなかった。進出を果たすためには、全マシンがニュータイヤで挑む残り10分からのセカンドアタックでさらにタイムアップし、順位を上げる必要があった。
千代は一旦ピットに戻り、マシンに若干のアジャストを加えると、2セット目のニュータイヤに交換してコースイン。マシンバランスが改善されたことで狙い通り計測3周目に1分39秒133をマーク。この時点で12位に浮上し、Q2進出の可能性を見せる。しかしその後ライバルたちの多くがここでタイムアップした為、結果的に17位となり、当面の予選目標であるQ1突破は次戦に持ち越しとなった。
■千代 勝正コメント
「1本目のアタックではマシンバランスに悩みましたが、2本目のアタック前のアジャストで改善されて、まずまずのアタックができました。それでもQ1突破は難しく、上位陣との差は思ったより大きかったです。しかし、いつまでもこのポジションにいるつもりはありません。明日はスーパーフォーミュラ初レースとなりますが、チーム一丸となってポ イント圏内を目指します」
2018 全日本スーパーフォーミュラ選手権第1戦・鈴鹿 決勝レポート
□日時:2018年4月22日13時50分〜 □天候:晴れ
SUPER FORMULAデビューレースは14位完走
この日も鈴鹿は、前日同様の晴天に包まれた。午後になると路面温度は40°Cを超え、この時期としては想定外のコンディションとなる。各チーム、タイヤ戦略に一抹の不安を抱えながら午後1時50分、スーパーフォーミュラ今季開幕戦の決勝レースがスタートした。決勝レース2ではソフト、ミディアムの2種類のコンパウンドのタイヤを必ず一度使用しなければならないというルールが採用され、スタートポジションにより戦略は分かれることになった。概ね上位グリッドがミディアムでスタート、下位グリッドはソフトでスタートという傾向で、17番手スタートの千代もソフトタイヤでスタート。序盤での順位アップを狙う作戦に出た。
スタート直後から激しいポジション争いがあった結果、オープニングラップは一つ順位を上げて16位で通過。以降も15位に対し約1秒差で追走するが、予想以上にタイヤのパフォーマンスは長続きせず、そこから順位を上げていくことはできなかった。
12周目からソフトタイヤ勢のピットインがはじまり、千代も16周目 にピットイン。残り35周をミディアムで走り切る作戦を採った。そしてピッ トアウト後にペースを上げ、約3秒前を走っていたマシンにを抜きにかかるが、 翌周にピットアウトしてきたマシンに引っ掛かってしまい浮上はかなわず。
全マシンがピットインを済ませる間に2台が戦列を離れたことで33周目に順位は15位に浮上していた。40周目に14位へとポジションを上げた千代はスーパーフォーミュラデビュー戦のチェッカーを14位で受けた。
□千代 勝正コメント
「スーパーフォーミュラでの初戦を完走するという目標は達成できましたが、順位を上げる展開に持っていくのは難しかったです。今季はまだ6戦残っています。もっと上位で戦えるようにチームも自分もレベルアップしていきます。」