2018 SUPER GT Rd.3 鈴鹿
2018 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「SUZUKA GT 300km FAN FESTIVAL 」公式予選レポート
SUPER GT 2018 第3戦、3号車は予選12位
5月19日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:6位 1’46.569(本山)
■公式予選結果:12位 1’46.013(千代)
第2戦から約2週間という短いインターバルを経て、今季第3戦が鈴鹿サーキットで開催。昨年までは8月に1000kmの長距離で行われていた鈴鹿大会だが、今年は時期が5月でレース距離は300kmと、全く異なるシチュエーションでの戦いとなった。開幕から連続入賞を果たしている3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は、午前中に行われた公式練習のGT500占有時間帯にいきなりコースレコードを破るタイムをマークするなど、午後の予選に向けて期待が持てる滑り出しを見せた。
この日の鈴鹿は朝から好天に恵まれたが、強い風が吹くトリッキーなコンディション。GT300クラスのQ1で赤旗が出た影響から定刻より10分遅れの午後3時05分、GT500クラスの予選Q1がスタートした。予選本番は15台すべてがコースレコードを更新するという、ハイレベルな攻防となった。
3号車はQ1を千代 勝正が担当した。15分間のセッションの中、最初にマシンが動き出したのは残り時間10分を迎える頃だった。3号車の千代も残り10分を切ったあたりでコースイン。選んだタイヤの種類やそれぞれのメーカーの特性の違いによりウォームアップ周回が各マシン異なる中、千代は3周目にアタックを開始。1’46.013をマークし、この時点で6位となり、まずはQ2進出圏内につける。だが、この後次々と3号車のタイムを上回るマシンが現れることになり、数分後にはQ2進出圏外へ。3号車にはもう1周アタックのチャンスが残されていたが、ベストタイムを更新することはできず、最終的に12位でQ1を終えた。ここで3号車の決勝グリッドは12番手に決まった。
■千代 勝正コメント
「アタック自体はタイヤのグリップを出し尽くせて、ベストなアタックでした。Q2に届かなかった分のコンマ16秒については今後、改善していかなければならない部分だと思います。ロングランのフィーリングはライバルに負けていないし、決勝をしっかり走り切れるタイヤを選んでいるので明日は自分たちのレースをして、ひとつでも上位を目指して頑張りたいと思います。」
2018 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「SUZUKA GT 300km FAN FESTIVAL 」決勝レポート
SUPER GT 2018 第3戦決勝、3号車は7位。3戦連続ポイントゲット
5月20日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:7位(52周)1h47’44.580(本山→千代)
この日の鈴鹿サーキットは風もおさまり、爽やかな初夏の陽気に包まれた。第3戦決勝レースはサーキットの計時システムにトラブルが生じたことで、定刻より40分遅れの午後3時20分にスタートした。
12番手スタートの3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は、本山 哲がスタートドライバーを担当。オープニングラップはスプリントレースらしからぬ静かな幕開けとなり、本山も12位をキープ。前を狙えるペースはあったが、まずは落ち着いて11位のマシンの背後につけ、順位浮上のチャンスを待ち続けた。そして8周目の1コーナーでオーバーテイクを狙っていくも、順位は変わらず。その後、GT300クラスの集団に追いついてからはチャンスがなかなか訪れず、10周目、2つ順位を落とすことになった。
レースは14周目に39号車が立体交差先でスピン。コース上に横向きになりストップ。セーフティカーが入った。19周目にレースはリスタート。この周回でスタートドライバーの最低義務周回数に達したことから、ここから数台が早めのピットインに向かう。3号車も前との差が最も詰まった19周目にピットインし、逆転を狙った。
この作戦は的中し、ピット作業も迅速だったことで、ドライバーを千代に代えた3号車は一気にポイント圏内の9位へと浮上することになった。さらにこの後、前の2台にドライブスルーペナルティが出たことで38周目には7位。そこから6位?8位の3台による接近戦が繰り広げられることになる。このとき3号車は果敢に仕掛けていけば混戦から抜け出せ、もっと上の順位を狙えるだけのペースを持っていた。だが早めのピットインだったことで燃料はチェッカーまで持つかどうかのギリギリの状況。思い切った勝負をすることはできず、我慢のレースを強いられる。そんな中で千代は最後まで順位を守り切り、予選順位から5ポジションアップの7位でチェッカーを受けた。3号車は開幕から3戦連続でポイントを獲得した。
■千代 勝正コメント
「燃費的にかなりリミットに近い非常にチャレンジングな作戦だったのですが、ピット作業も早く、まわりのピットインが終わるまでにとにかく懸命にプッシュした結果、ポイント圏内まで順位を上げることができました。その後は燃費走行をしつつチャンスがあれば仕掛けるという繰りかえしになりましたが、その中でなんとかゴールまで燃料をもたせることができ、7位という結果が得られたことに関しては良かったと思います。予選でのスピードという課題は残りましたが、レースの面では作戦もしっかりと機能し、チーム力を発揮出来ました。次に繋がるレースになったと思います」