2025 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 3HOURS
2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND 2
「FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL」予選レポート
SUPER GT 2025シーズン第2戦、23号車Zは予選15位
5月3日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果: 8位 1'27.759(千代)
■公式予選結果:15位 1'28.020(高星)
シリーズで最も多くのファンを集める、ゴールデンウィーク恒例のSUPER GT第2戦が富士スピードウェイで開催。搬入日の金曜は悪天候に見舞われたものの、予選が行われる土曜は朝から快晴となった。4月の開幕戦を6位と、まずまずのシーズンスタートを切った23号車「MOTUL AUTECH Z」の千代 勝正と高星 明誠は、ともに富士で過去に好成績を残していることから、さらなる上位への期待がかかっていた。だが今回は、予想外の厳しい初日となった。
午前9時開始の公式練習は、まずは千代のドライブで走行を開始。路面コンディションが悪くオーバーステアだったことで、それを改善させる方向でセッティングを調整したが、続いて高星が走行した際は路面コンディションが更に変化し、逆にアンダーステアになる状況に。ラスト10分間の占有走行では予選アタックシミュレーションを行ったが、セッション序盤のタイムを上回ることができず、結果は8位ながらも不安を残してセッションを終えることになった。
GT500クラスの予選Q1は、午後3時03分にスタート。23号車Zは開始から2分を過ぎたあたりでコースインすると、3周のウォームアップランを経て4周目にアタックを開始。セッション終盤、上位の順位は1分26秒台で争われていた。そんな中、23号車Zはアタックに特にミスがなかったにもかかわらず1分28秒020に留まる。結果は15位。決勝は最後尾からのスタートとなった。決勝で挽回を図るべくチームは予選後にミーティングを行い、改善策を練った。
■千代 勝正コメント
「ライバルたちは予選で公式練習からコンマ5秒くらい上げてきているのに、自分たちはタイムを落としている。そこには何か原因があるはずなので、答えを必ず見つけなければならないと思っています。2台体制のメリットを活かしてセオリーにとらわれることなく、柔軟に対応していくつもりです。とにかく明日は気持ちを切り替えて、ポジティブに行きます。」
2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND 2
「FUJI GT 3Hours RACE GW SPECIAL」決勝レポート
SUPER GT 2025シーズン第2戦決勝、23号車Zは8位フィニッシュ
5月4日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:8位 3h02'04.990 116周(千代→高星→高星)
前日に続き、富士スピードウェイは朝から好天となった。昨年と同じ3時間レースのフォーマットが採用される第2戦決勝は、午後2時10分にスタート。千代 勝正がスタートドライバーをつとめる23号車「MOTUL AUTECH Z」は、15番手からこのレースに挑んだ。
長丁場ということでレースは静かな幕開けとなり、序盤は上位に順位変動はなかったが、後方では動きがあった。その中の1台が23号車Z。1周目に早くもダンロップコーナーで1台をオーバーテイクし14位に浮上すると、安定したペースを維持し、さらなる順位浮上のチャンスを伺う。17周目にはもう1台パスし、13位に浮上した。
レースは22周目にアクシデント発生によりFCYが導入されたが、その後はスムーズに進行。23号車Zは安定したラップペースで走行を続ける。GT500クラスは全マシンが40周前後に1回目のピットインを行い、23号車Zも40周目にピットイン。ドライバーを高星 明誠に代え、第2スティントをスタートさせた。
第2スティントでは、23号車Zはさらに力強い走りを見せる。上位と同レベルのラップペースはコース上での追い上げを期待させるに十分。その期待通りに47周目に12位に浮上すると、53周目には11位。折り返しの時点でポイント圏内まであと一歩のところまで迫った。
23号車Zは76周目に2度目のピットインを行うと、引き続き高星のドライブで第3スティントをスタート。第2スティントの勢いを継続し、86周目にはポイント圏内の10位へポジションアップ。92周目には9位、95周目には8位と、その後も躍進は続いた。そして、その前も数台が詰まっていたことからさらなる浮上が期待されたが、追い上げはここまで。103周目に一度は9位に後退したが、ファイナルラップで再び8位に戻し、スタートから7ポジションアップの8位で3時間レースのチェッカーを受けた。
■千代 勝正コメント
「予選時の不調から脱すべく、3号車のデータを活用してクルマを見直し、セットアップを大きく変えました。その結果、力強いレースができたと思います。第1スティントはもっと順位を上げられるチャンスもありましたが、序盤ということもあって無理はせずに、とにかく良いペースをキープして前に離されずに次のスティントへと繋ぐことを心がけていました。その結果、ハード目のタイヤを選んだ高星選手のスティントでさらにプッシュし、1回目の給油を長くして2回目を短くする戦略も奏功して8位まで追い上げることができました。最低限のポイントを獲得できたことも良かったですが、順位以上の収穫を得た次に繋がるレースになったと思います。チームみんなが頑張ってリカバリーした結果です。ただし、まだマシンバランスに100%満足できているわけでなく、次のセパンに向けて、今回の結果を活かしてさらに改善を進めたいと思います。今年のGWも富士に集まって頂いた沢山のSUPER GTファンの皆さん、ありがとうございました。」