マカオGP
みなさん、こんにちは!
今日は、11月に参戦したマカオGPについて書きたいと思います。
今回クラスは変わりますが、自分自身にとっては、昨年に続き2回目の挑戦となったマカオGP。
日産GT-R nismo GT3にとっては、初めての挑戦となりました。
ライバル勢は、アウディのワークス勢が2台、昨年の覇者モルタラとブランパン耐久PROクラスチャンピオンのバンスール、メルセデスはAMGワークス体制で昨年のポールシッターのエンゲルと、バン・デル・ザンデの2台、BMWからは今年のDTMチャンピオンのウィットマンと、同じくDTMドライバーのファルファス、ポルシェからはワークスドライバーでカレラスーパーカップチャンピオンのアール・バンバーなど、GT世界一決定戦と言っても過言ではないくらいの錚々たるメンバーが揃いました。
そして日本勢からは、土屋武士さんと澤圭太さんと自分の3人が参戦しました。
またタイヤも今回だけは、ヨコハマタイヤとミシュランの2メーカーになり、どちらのメーカーもマカオ用に準備したタイヤを持ち込んでいました。
今回、自分はチームとの約束で、絶対にぶつけずに、速く走るというのが条件だったので、特にリスクの高い公道サーキットでは、マージンを取った中でどれだけマージンを削れるかが、タイムに大きく影響してくるので、この点は特に集中力を使いました。
1度だけ山側の右コーナーで、イン側の壁にフロントのホイールを軽く擦ってしまいましたが、これは大きなダメージにならずに済んで、ホッとしました。
やはり公道サーキットで、当たらずに速く走る事は、ものすごいコントロール能力と車幅感覚と集中力が求められます。
また走行時間も決して多い訳ではありませんでした。
木曜日に練習走行30分を終えると、金曜日に予選1回目が30分あり、土曜日に予選2回目が30分、2回の予選のベストラップを採択されて決勝グリッドが決まり、日曜日に12周のスプリントレースで決着します。
練習走行では、さすがに30台のマシンが一斉に走るため、クリアラップがなかなか取れませんでした。
またクリアラップを取るために、追い越し禁止のメルコヘアピンの区間でわざとスローダウンして間隔を作るマシンがいるため、アタックラップでその渋滞に引っかかると、その瞬間で一周が台無しになってします。
結局、30分間クリアラップがないまま、2分27秒で16番手で練習走行を終えました。
しかしマシンのバランスなどの大事なことは確認することが出来たので、予選に向けては、まだまだポジディブでした。
予選では、すこし頭を使って、アウトラップと1周目に前との感覚を作ってアタックに入り、クリアラップを2周続けて取る事が出来、2分22秒1で、なんとか9番手に着ける事が出来ました。
そして予選2回目は、温存していたNEWタイヤを使ってさらにタイムを伸ばそうとしましたが、アタックに入った計測2周目のメルコヘアピンを曲がりきれなかった車両がいたため、渋滞が発生し、アタックを塞がれてしまいました。
その後、赤旗が出てしまい、オイルを出したマシンがいたため、コースコンディションが悪化し、その後はタイムアップ出来ず、予選1回目のタイムを更新できず、9番手から決勝レースをスタートすることになりました。
日曜日の朝9時にスタートとなった決勝レースは、ローリングスタート形式でシグナルが変わった瞬間から追い越し可能になるヨーロッパ式でした。
普段からスタートには自信があったのですが、今回は若干タイミングが遅れてしまい、加速が鈍った隙に、アウト側のBMWのウィットマンと、ベントレーのベルネイに1コーナーで前に行かれてしまいました。
16番手スタートのフェラーリまで1コーナーを抜けたときに前にいたのは、意味不明でしたが…笑
レース後に映像を見ると、イン側の列が詰まってしまい、アウト側の方が有利だった様でした。
スタートで3つポジションを落としまいましたが、その後は、前を走るベントレーのベルネイと、着かず離れずのバトルを展開しますが、後半ベントレーの一つ前のアストンと、ベントレーのペースが落ち始め、後半はテールトゥノーズに持ち込む事は出来ましたが、巧みにブロックされてしまい、最後まで抜く事が出来ませんでした。
そして最終ラップに6位争いで果敢にアタックしていった武士さんがリスボアコーナーで押し出されて止まってしまった事で、ひとつ順位が上がって、11位でチェッカーを受ける事になりました。
今年のラストレースとして、集大成として臨んだマカオグランプリ。
昨年とは違った立場での参戦になりましたが、唯一のGT-Rとして戦い、結果は11位と納得出来る物ではありませんが、長年参戦しているチームやドライバーに比べれば、簡単には勝つとはいえない状況の中で、今自分が出来るベストは尽くしたと思ってます。
こうして、年に一度しかない舞台に参戦するチャンスを与えて下さった、GT-Rオーナーの吉田さん、B-MAX Racing team、日産・ニスモに感謝の気持ちでいっぱいです。
ドライバーとしての技術や度胸のすべてを試されている様な、このマカオGP…
いつか絶対に勝ちたい!
応援ありがとうございました!!