REPORT

AUTOBACS SUPER GT ROUND 7 AUTOPOLIS GT 3HOURS

2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND7
「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」予選レポート

SUPER GT 2025第7戦、23号車Zは予選2位

10月18日(土) 天候:曇り/雨 路面:ドライ/ウェット
■公式練習結果:1位 1'34.846(千代)
■公式予選結果:2位 1'39.845(千代)

SUPER GT 2025年シーズンも、いよいよ残り2戦。第7戦が九州のオートポリスで開催された。第5戦で今季優勝を遂げ、前半戦の不調から抜け出した23号車「MOTUL AUTECH Z」に、次にファンが期待するのが昨年2位の好成績を残しているオートポリス戦。その期待通りに土曜日午前中の公式練習では走り出しから速さを見せ、序盤にマークしたトップタイム1分34秒846を更新するライバルは最後まで現れず。2勝目に向け好スタートを切った。


そんな中唯一、気がかりだったのがこの日の天候。公式練習の終盤に降り出した雨は一旦やんで午後からのサポートレースはドライコンディションで行われたが、SUPER GTの公式予選直前に再び小雨が降り始め、午後3時33分からのGT500クラスの予選Q1はウェット宣言の下でスタート。路面状況が悪化する前にタイムを出そうと、全マシンがスリックタイヤで早めにコースに入った。


計測2周目から数台がアタックに行き、上位は1分33秒台をマーク。23号車ZはQ1を高星 明誠が担当し、2周のタイヤウォームアップを経て計測3周目にアタック。1分33秒01をマークし、2位に浮上する。その後、2台がこのタイムを上回り、23号車Zは4位で、Q2に駒を進めた。



雨脚はその後、強くなり、午後4時17分からの予選Q2開始時には路面は完全にウェットコンディションとなった。15台はタイヤをレインに替えると、その後路面状況がさらに悪化する可能性もあることからQ1同様、すぐにコースイン。23号車Zは千代 勝正が担当し、タイヤのウォームアップを1周で済ませ、2周目に最初のアタックを行ったが、ウォームアップ中の他車に引っかかったことでタイムは1分40秒216に留まったが、翌周のアタックでは1分39秒845までタイムアップ。2位に浮上すると、そのまま予選終了を迎えた。惜しくもポールポジション獲得はならなかったが、明日の決勝はフロントローの好位置からスタートする。


■千代 勝正コメント
「朝の走り出しからクルマのバランスはすごく良かったですし、オートポリスは得意なコースで去年も良い結果だったので、予選には自信を持って臨みました。Q2の雨量は想定外でしたが、とにかく早い段階からアタックしようと決めていて、ギリギリで雨がひどくなる前のタイミングでアタックできて良かったです。ポールポジションは逃しましたが、2位は優勝に向けて悪くない順位。明日は長いレースになりますが、ドライであってもウェットであっても対応できるよう準備できているので、普段通りにしっかりと3時間を走り切って、今季2勝目を狙っていきます」


2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND 7
「AUTOPOLIS GT 3Hours RACE」決勝レポート

SUPER GT 2025 第7戦決勝、23号車Zは6位でフィニッシュ

10月19日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■決勝結果:6位 3h02'14.519 102周(高星→高星→千代)

土曜日に続き日曜日もオートポリスは午後に雨が降るとの予報だったが、午後1時10分にスタートした3時間のレース中には降らず、SUPER GT第7戦決勝は終始ドライコンディションで行われた。


フロントロー2番手という好位置からスタートする23号車「MOTUL AUTECH Z」は、第1スティントを高星 明誠が担当。1周目の1コーナーでオーバーテイクを仕掛けられながらもしっかりと2位をキープすると、そこから徐々にギャップを築いていった。見た目には、序盤からトップを追い上げる理想の展開。だが実際はスタート直後からステアリングのトラブルに見舞われており、エンジンの制御ができず、予選モードでの走行を余儀なくされていた。長距離レースでは致命的な、燃費の面でかなり不利な状況だった。


そこでチームは作戦を変更。当初は1回目のピットインでドライバーを交代する予定だったが、ステアリング交換に時間を要するため、タイムロスを少しでも軽減させようと29周目のピットインではドライバーを代えず、高星がダブルスティントを走ることになった。トラブルに素早く対応した23号車Zだったが、ステアリング交換と、ピットイン前の周のバトルでのオーバーランによるタイムロス。さらにアンダーカットを成功させた数台が上位に浮上したことで、ここで優勝争いからは後退することになった。


だが上位数台が接近していたことで、タイム差的にはまだ表彰台争いが可能な状況。第2スティントで、23号車Zは6位まで順位を挽回することに成功する。そして59周目に2度目のピットインを行い、表彰台圏内への浮上を第3スティントを走る千代 勝正に託した。


千代がコースインした直後にFCYが導入になり、タイヤがまだ温まらないうちに解除になったことで一旦は順位を下げてしまった23号車Zだったが、速さは変わらず、すぐに6位まで順位を戻すことに成功する。さらに4位から7位までは接近しており、4位浮上まではチャンスが残されていた。千代は5位の背後にピタリとつけ、オーバーテイクのチャンスを窺い続けた。だがオートポリスは抜き難い上、GT300クラスと頻繁に交錯する状況の中では、速さはあっても思うような展開にはなかなか持っていくことができない。こうして膠着状態のまま102周で3時間のレースは終了。23号車Zは第7戦を6位でフィニッシュした。


■千代 勝正コメント
「バトンを受けた後半スティントではポジションアップを狙っていきましたが、最後まで膠着状態から抜け出すことができませんでした。相性の良いオートポリスは勝つつもりでレースに挑みましたが、残念ながら叶いませんでした。今シーズン、ここでチャンピオンの権利は無くなってしまいましたが、後半にかけて着実にポテンシャルを取り戻していますので、最終戦でもベストを尽くして、良い形で今シーズンを締めくくれるように頑張ります」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2025年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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