AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUGO GT 300KM RACE
2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND 6
「SUGO GT 300km RACE」予選レポート
SUPER GT 2025 第6戦、23号車Zは予選6位
9月20日(土) 天候:雨/曇り 路面:ウェット/ドライ
■公式練習結果:8位 1'10.819(千代)
■公式予選結果:6位 1'09.776(千代)
SUPER GT2025シリーズも残り3戦となり、第6戦が宮城県のスポーツランドSUGOで開催。前半戦の不振から一転、第5戦でシーズン初勝利を挙げ最高の形で後半戦のスタートを切った23号車「MOTUL AUTECH Z」は引き続き大量ポイント獲得を目指し、公式予選に挑んだ。オーバーテイクの難しいSUGOでは予選結果で決定するスタートポジションが特に重要となる。
土曜日は朝から雨に見舞われ、路面はウェット。しかしSUPER GTの公式練習が始まった午前9時15分の時点では雨はやんでおり、セッション終盤に向けて路面が乾いていくことが予想された。23号車Zはウェットタイヤでコースインし、数周を走行後にピットで待機。レコードラインが乾きはじめた終盤から本格的な走行を開始した。練習走行では8番手のタイムをマーク。微調整を加えて午後の公式予選に備えた。
午後に再び雨が降る予想があった中、曇り空ながらもドライコンディションで午後2時30分にGT500クラス公式予選Q1がスタート。路面温度は、この時期としては低めの25℃となった。23号車Zは高星 明誠が担当し、コースに入ると3周の間、慎重にタイヤを温めて予定通りに4周目にアタックへ。コースレコードを更新したトップ以下も10台が1秒差内という超接戦の中、高星も1分10秒092とその戦いに加わった。そして翌周も続けてアタックに挑むと、1分9秒959へとタイムを更新。4位に浮上してQ2進出を決めた。
Q1の上位10台により争われるGT500クラスのQ2は、午後3時16分にスタート。GT300クラスのQ1、Q2、GT500クラスのQ1が行われた後ということで路面のグリップは向上し、各マシンQ1からさらにタイムを上げるハイレベルな攻防となった。そんな中、高星からフィードバックを得て微調整を加えた23号車ZのQ2を担当する千代 勝正も、開始から約2分後にコースに入ると同じく3周のタイヤウォームアップを経てアタック。期待通り、Q1のタイムを約コンマ2秒程更新する1分09秒776をマークする。この時点での順位は3位だったが、その後ライバル3台がこれを上回るタイムをマークし、最終的に23号車Zは6位で予選を終えた。
■千代 勝正コメント
「公式練習の占有走行時間帯はバックアップのタイヤで走ったのでリザルト上は8位でしたが、セットアップの流れは良かったし、ベストタイムを出したときのクルマのフィーリングも良かったので、予選には自信をもって臨みました。その結果、高星選手も自分も、クルマのポテンシャルを存分に引き出すことはできたと思います。コース上のオーバーテイクが困難なSUGOで明日のレースは6番手からのスタートになりますが、ドライバーの走りとチーム戦略を駆使して、表彰台圏内でのフィニッシュを目指して頑張ります」
2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND6
「SUGO GT 300km RACE」決勝レポート
SUPER GT2025第6戦決勝、23号車Zはペナルティ降格で13位
9月21日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:13位 2h45'42.873 70周(高星→千代)
前日の予選終了後、再び降り始めた雨は夜にはやみ、日曜日は朝から秋晴れとなった。第6戦決勝は気温24℃、路面温度32℃のコンディションで午後1時40分、フォーメーションラップがスタート。“SUGOには魔物が住む”と言われる通りの、波乱が続出するレースとなった。
6番グリッドの23号車「MOTUL AUTECH Z」は、第1スティントを高星 明誠が担当。オープニングラップからバトルが繰り広げられる中、23号車Zは6位をまずはキープ。だがその後は、タイヤが温まりライバルたちがペースを上げていく一方で23号車Zはペースを上げられず、10周目から連続で順位を落とすことになる。12周目には10位に後退。19周目に入ったFCYのリスタート後はややペースを取り戻すも順位を再び上げることは叶わず、チームは29周目にピットインを行うと、タイヤを交換し第2スティントでの巻き返しを図った。
作戦は奏功し、コースイン後23号車Zはアウトラップで1台、さらに数周の間に2台のオーバーテイクに成功。全車がピットインを終えた45周目、順位は7位まで回復していた。48周目には前の1台がGT300クラスのクラッシュに巻き込まれリタイアとなったことで6位と、スタート順位に戻す。後半スティントで選んだタイヤのパフォーマンスは高く、さらなる順位浮上の可能性さえ見せた。だがこのクラッシュによりレースは赤旗中断。反撃は一旦ストップとなった。
クラッシュしたマシンはすぐに撤去されたものの、ガードレールの修復に時間を要したことから再開が危ぶまれる状況だったが、最大延長時間の30分前となる午後4時にレースはSCランから再開。しかしリスタート後すぐに3度目のFCYが出ることになり、予定の84周は消化できず。最後は12周のスプリント勝負で争われることになった。その中で23号車Zのペースは最後まで落ちることはなかったが、GT300クラスを交えた混乱の中で順位を落とすことになり、70周のレースを7位でフィニッシュ。その後FCY中の減速違反で最終結果に40秒のペナルティが科され、最終順位は13位となった。
■千代 勝正コメント
「後半採用したタイヤはロングランに強いタイヤでしたので、もっと長くレースができていれば良い展開へともっていくことができたはずですが、スプリント勝負になったことでタイヤの優位性がなくなり、加えて最後のFCYのときの減速タイミングがオーバーしてしまい、ペナルティでノーポイントに。これは自分の責任なので、頑張ってくれたチームと応援してくださったファンの皆様に申し訳なく思っています。今回はもっと良い結果を出せるはずがそうすることができなかったので、次のオートポリス戦で挽回できるよう頑張ります」