全日本F3 土曜日レポート
2016年 全日本F3選手権
Rd.1.2公式予選、Rd.1決勝レポート
第1戦予選は4位、第2戦予選は5位を獲得
第1戦決勝は予選順位を守り4位でフィニッシュ
4月10日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■第1戦公式予選結果:4位 1’52.475
■第2戦公式予選結果:5位 1’52’277
■第1戦決勝結果:4位 24’16.761
全日本F3選手権2016シーズン開幕戦&第2戦が鈴鹿サーキットで行われた。「B-MAX RACING TEAM with NDDP」から2013年以来のフル参戦を果たすことになった千代勝正は、雨に見舞われた木曜日占有走行はあえて走行を控えノータイムに終わったものの、ドライコンディションの金曜日占有走行ではトップと約0.15秒差の2位。今季より投入された新エンジンのパワーを感じさせる、順調なスタートを切っていた。
この日は早朝こそ曇り空だったものの、第1戦公式予選が行われる10時30分頃は晴れ間がのぞく絶好のコンディション。1周の距離が長い鈴鹿でのわずか10分間のタイムアタックに、千代は集中して臨んだ。15台の先頭を切ってコースに入った千代はアウトラップから1周をウォームアップに充てると、2周目からアタック開始。この周はデグナーコーナーでややミスを喫し、タイムを伸ばすことができなかった。しかし続けて挑んだ3周目はホームストレートでピットロードから出てきたマシンと重なってしまいわずかにコンマ数秒ロスしたもののその後をうまくまとめ、クラス4位にあたる1’52.475をマークした。
第1戦公式予選終了後、10分のインターバルをはさみ午後3時5分より第2戦の公式予選が行われた。コンディションもほぼ変化がなく、千代はセッションスタートからすぐにコースインすると第1戦予選と同じルーティンで1周のウォームアップラップを経て、2周目、3周目と連続でアタックに挑む。そして2周目に1’52.406をマークすると3周目はさらに1’52.277までタイムアップを果たすが、ライバル勢も多くが第1戦予選の時よりタイムを伸ばし、最終的に5位で第2戦公式予選を終えることになった。
直前のスーパーフォーミュラ予選が赤旗により延長となったため、F3第1戦の決勝は予定より20分遅れのスケジュールで行われた。ドライコンディションにかわりはなかったが、予選時より雲が多くなり路面温度も低くなった。そして4番グリッドからこのレースに挑んだ千代は絶妙のスタートを決め一気に2位浮上を果たすと、さらに2周目にはホームストレートで接触が起こったためセーフティカーが導入となり、4周目にはトップとタイム差がない状態でリスタート。状況はさらに千代に有利となる。しかしその後、千代は思うようにペースを上げることができず、徐々に後退。レース後半は防戦一方の展開となったが粘り強く12周のレースを走り切り、スタート順位と同じ4位でフィニッシュした。
■コメント
「第1戦の予選アタックはちょっとミスがあったものの2回目の予選アタックは自分なりにベストなアタックだったのですが、思ったほどタイムを伸ばすことができませんでした。また第1戦の決勝は、スタートこそうまく決まって順位を上げることができましたが、セーフティカーの後はそれまでと違って予想外にペースダウンしてしまうことになり、最後まで守りのレースをせざるを得ませんでした。もちろん満足できないレース内容で非常に残念な結果ですが、これからチームでデータを分析し原因を究明して、今日より距離の長い明日の第2戦決勝は前を追っていけるレースをしたいと思います。」