REPORT

F3 岡山レポート

2016年全日本フォーミュラ3選手権
第5戦&第6戦レポート

予選は第5戦が4位、第6戦は2位でフロントローを獲得し、第4戦決勝では今季初表彰台を獲得

5月28日(土) 天候:曇り 路面:ドライ
■第5戦公式予選結果:4位 1’21.985
■第6戦公式予選結果:2位 1’21’335
■第5戦決勝結果:3位 25’11.136

富士ラウンドから2週間のインターバルをはさみ、全日本フォーミュラ3選手権2016シリーズは第5戦&第6戦を岡山国際サーキットで迎えた。富士では占有走行の段階から流れが悪く、決勝ではアクシデントもあって思うような戦いができなかった「B-MAX RACING TEAM with NDDP」の千代勝正だったが、今回は前日の占有走行で総合4位とまずまずの週末スタート。この日はさらなる上位での戦いに期待がかかった。

前日は5月とは思えない初夏の陽気につつまれた岡山だったが、この日は終始曇り空で肌寒ささえ感じる気候となった。まずは午前10時10分から、第5戦予選がスタート。16台のマシンは一斉にコースインし入念に4周をウォームアップにあてると、残り2周では白熱したタイムアタック合戦が繰り広げられた。そして前日とはかなり異なった路面コンディションに各マシン、どの方向にセットアップを振っていくのか傾向が分かれる中、千代が選んだ方向性はやや路面にマッチしないものだった。それでも5周目に1’22.135をマークし5位とすると、ラストアタックでは1’21.985までタイムアップを果たし、4位まで順位を上げ第5戦の予選を終えた。

満足のいかない第5戦予選を終え、第6戦予選開始までの10分間のインターバルで、千代はセットアップ変更を試みた。そして天候も路面状況も変化はほぼなく、うまくアジャストすることに成功した千代は、第6戦予選では大幅なタイムアップを果たすことになる。同じく10分間のセッションは予想通り、3周のウォーミングアップ周回を経た後の終盤2周で雌雄が決せられることになり、千代はファーストアタックとなる4周目に1’21.395をマークし2位に浮上すると、翌周のアタックでさらに1’21.335とタイムを削る。しかしトップには届かず、結局2位で終えることに。明日の決勝は、今季初のフロントローに並ぶこととなった。


岡山の天候は予選後もすっきりせず、午後には時折微量の雨が落ちた。第5戦決勝のスタート進行に入ってからも雨が降り始めたが、フォーメーションラップが開始される午後3時45分にはやみ、レースは結局ドライコンディションの下で行われた。スタートの場面では上位に混乱が見られたが、千代は無難に4位をキープすると、序盤は1秒ほどの差で3位を追走。反撃のチャンスをうかがう。そして9周目に前のマシンがオレンジディスクによりピットインしたことで3位に浮上すると、その後は迫ってくる後続の1台と接近戦を演じながら徐々に2位へと近づいていく。レース終盤には3つ巴の2位争いが展開されることになった。だが決着は最後までつかず、順位を変えないまま18周のレースはチェッカー。千代は2位にコンマ約6秒差の3位でフィニッシュし、今季初の表彰台に立つことになった。

千代勝正コメント
「第5戦の予選のときは路面コンディションを深読みしすぎた感じでうまく行かなかったのですが、第6戦の方ではうまくアジャストすることができ、今季これまでで一番良かった予選になりました。また第5戦の決勝は、チームメイトがトラブルでピットインしたことで繰り上がった3位なので素直に喜べませんが、明日はフロントローという優勝が狙える位置からスタートできるので、優勝を目指して頑張りたいと思います」



ウェットレースの第6戦決勝は苦しい展開の中、9位で終える

5月29日(日) 天候:雨 路面:ウェット
■第6戦決勝結果:9位 45’08.534(24周)

前日から雲行きが怪しかった岡山だが、この日は予報と寸分狂うことなく正午を境に雨が降り出した。全日本フォーミュラ3選手権第6戦決勝は、シーズン初のウェットレースとなった。

岡山のコースに関しては開幕前のテストで各マシン、ウェットセッションを経験しているが、やはり波乱は起こった。レース開始直前に雨量は増し、フォーメーションラップではスピンするマシンもあったほど。スタートではかなり混乱が見られ、グリッド順は大きく入れ替わることになった。そんな中、好ダッシュを決めたのが千代だった。ホールショットを奪い、トップ浮上に成功。コース特性からオーバーテイクが難しい岡山では、これでかなりに有利になるはずだった。

しかしトップを奪い返しにかかった2位のマシンとオープニングラップではウェットコンディションの中で激しいバトルとなり、ヘアピンコーナーで2台は並走。アウト側から前に出ようとした千代だったがここでブレーキがロックしてしまい、コースアウトを喫してしまう。コースにはすぐに復帰することができたが、オープニングラップでのコースアウトは致命的で、千代は一気に9位まで後退。優勝争いからは脱落することになった。

この日のレースは24周と長く、ペースさえ良ければある程度の挽回も可能だったが、千代は選んだタイヤが路面とマッチせず、その後も苦しいレースを余儀なくされる。9位でコース復帰後、前の1台がリタイアしたことで一時8位に浮上するが、周回数が長かったことが逆に仇となってしまい9位に再び後退。そのままレースを終えることになった。

千代勝正コメント
「オープニングラップのバトルではヘアピンコーナーでアウト側に並んだ際、ブレーキがロックし飛び出してしまいました。またテストのときに新品タイヤで走ってタイムが上がらなかった経験をふまえ、今回中古タイヤで行ったのですが、それが裏目になりその後もペースを上げることができませんでした。今日はこのタイヤ選択がすべてだったと思います。昨日表彰台に立って、今日はフロントロースタートで流れがいい方向に変えられると思っていたのですが、残念な結果になってしまいました。次の鈴鹿で再び、流れを取り戻せるよう頑張ります」




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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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