SGT 富士 決勝日レポート
2016 AUTOBACS SUPER GT Round5
「FUJI GT 300km RACE」決勝レポート
46号車はアクシデントに見舞われリタイヤに終わる
8月7日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■フリー走行結果:1位 1’30.986(千代)
■決勝結果:リタイヤ(34周)1h02’37.104(本山→千代)
前日に続きこの日も富士は、夏本番の暑さとなった。この季節こそ高いパフォーマンスを発揮する46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」にとってはまさに、願ってもない展開。フロントローの一角からスタートする第5戦決勝は46号車にとって、今季初優勝が狙える最大のチャンスだといえた。朝9時から行われたフリー走行でも46号車はトップリザルトをマークと好調を維持し、午後の決勝のスタート時を待った。
決勝がスタートする午後2時35分は日差しがピークの時間帯で、路面温度は49℃にまで達した。各マシン、タイヤやブレーキへの暑さの影響を考慮したのかレースは静かな幕開けとなり、スタートから序盤にかけて上位はほぼ順位を変えなかった。本山哲がスタートドライバーをつとめる46号車もスタートからしばらくトップの背後で2番手をキープ。1?2秒差のまま反撃のチャンスを待ったが、GT300クラスの集団に追いついてからは徐々にその差は広がり始めた。
19周目には接触したマシンがパーツをコース上に落としたことでセーフティカーが入り、トップとギャップは縮まるかに思われたが、運悪く間にラップダウンのマシンが1台入ってしまい25周目、トップと2秒差でリスタート。46号車の反撃は後半スティントへと持ち越された。
レースは中盤にさしかかり、30周目からルーティンのピットインが始まる。46号車はトップと3秒差で32周目にピットインし、バトンは千代勝正へと渡された。トップ浮上を託された千代は2番手を守りコースイン。トップとのギャップを詰めるべく、アウトラップからプッシュした。
だが46号車はここでまたも、運に見放された。35周目、ホームストレートから1コーナーに入る直前にブレーキ部分にトラブルが発生。最も速度の高いセクションでコントロール不能となったマシンに千代は、クラッシュを余儀なくされてしまう。とっさの判断で故意にマシンをスピンさせ衝撃を最小限に留めたため千代に大きな怪我はなかったがレースはリタイヤに終わり、トップの速さがありながらの2戦連続ノーポイントという痛恨の結果となってしまった。
■千代勝正コメント
「今回も沢山の応援ありがとうございました。ここからという時に、この様な形でレースを終えてしまい、まずは本当にファンの皆さんに面白いレースをお見せすることができなくて申し訳なく思っています。開幕戦以降、不運が続いていますが、46号車はその中でも常にトップで戦う力を示しているのでいるので、チャンスは必ず訪れると思います。次の鈴鹿1000kmは必ず優勝できるよう頑張ります!」