REPORT

SGT 岡山 レポート

2017 AUTOBACS SUPER GT Round1
「OKAYAMA GT300km RACE」 REPORT

スーパーGT2017シーズン開幕戦、46号車は予選15位

4月8日(土) 天候:曇り 路面:ドライ
■公式練習結果:15位 1’20.381(千代)
■公式予選Q1結果:15位 1’19.616(千代))

スーパーGT 2017シーズンが例年通り岡山国際サーキットで幕を開けた。46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」は、本山哲&千代勝正という昨季同様のドライバーラインナップで参戦。昨季は2度の表彰台に加え、他のレースでも度々トップ争いに絡む速さを見せていただけに、今季は更なる好成績に期待がかかる。だが開幕初日、46号車はやや精彩を欠くこととなった。



この週末は当初2日間とも雨の予報となっていたが、午前9時からの公式練習前に降っていた雨は止み、各車は序盤から中盤にかけてはウェットタイヤで走行。約1時間後にスリックに切り替え、予選、決勝に向けたセットアップを本格的に進めていった。46号車はウェット時はベストタイム順で上位につけていたが、ドライコンディションとなってからのタイムは伸び悩んだ。



公式練習後、一時は回復傾向にあった天気だが、午後になると再び上空は雲で覆われた。GT300クラスのQ1で赤旗が出た影響からGT500クラスのノックアウト予選Q1は予定より遅れ、午後3時14分にスタート。今にも雨が降ってきそうな空模様だったが降り出すことなく、各車はスリックタイヤでコースに入る。46号車の千代もスリックタイヤを履いてコースイン。


GT500クラスのQ1では開始直後からアタックを行うクルマと、前半は様子を見て路面のグリップが上がる後半にアタックするクルマに戦略が分かれた。46号車は開始から7分が経過した頃にコースイン。2周のウォームアップを経て3周目に1'21.145をマークし、まずはQ2進出圏内の7位につける。しかし、この辺りからライバルたちも周回毎に自己ベストタイムを更新し、タイミングモニターは目まぐるしく変化。46号車はすぐに圏外に落ちたが、ターゲットラップとしていた4周目のアタックで1'19.616までタイムを縮め、再びQ2進出圏内に浮上する。だが、このタイムもすぐにライバル数台に上回られ、ラストアタックでもベストを更新することが出来ず最終的に15位でQ1を終了。開幕戦の予選でQ2進出を逃してしまうという厳しいシーズンスタートとなった。明日の決勝は、抜きにくいといわれる岡山で最下位グリッドからの挽回に挑むことになる。


■千代勝正コメント
「練習走行では、ウェット路面からのスタートとなり、十分にマシン調整を行える時間がない中、正直ベストな状態ではない中で臨んだ予選Q1は、思うようなアタックができませんでした。正直厳しい状況ですが明日に向けて調整を続け、レースでは少しでも上の順位でゴールして次戦以降につなげたいと思います」

スーパーGT2017シーズン開幕戦決勝、46号車は痛恨のリタイヤに終わる

4月9日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■ウォームアップラン結果:14位 1’21.954
■決勝結果:リタイヤ(33周)51’41.403(千代)

上空は薄い雲に覆われているものの、雨の降る気配はなかったこの日の岡山国際サーキット。前日ウェットコンディションで速さを見せた46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」にとっては幸か不幸か、2017シーズン開幕戦決勝はドライコンディションで行われることになった。今季はレギュレーションが変更になり、従来午前中に行われていたフリー走行がなくなったことで、決勝に向けた最終調整は決勝前の20分間のウォームアップランに委ねられる。46号車も15番グリッドから決勝で挽回を図るため、ここでセットアップを詰めていった。


決勝のフォーメーションラップが開始されたのは午後2時34分。46号車は千代勝正がスタートドライバーを担当。波乱はレーススタート前に発生した。フォーメーションラップ中にGT500クラスの1台がトラブルでストップ。さらにもう2台もストップしてしまったことで一旦赤旗中断となり、46号車はスタートを待たずして12位に浮上。予定より1周減算で81周となったレースはさらに2周のセーフティカーランを経て、ローリングスタートが切られることになった。波乱はその後も続いた。6周目にGT300クラスの1台がクラッシュしセーフティカーが入った上、GT500クラスの方でもトラブルでストップしてしまうクルマが1台。これで46号車は11位となった。


ここまでは他力本願により順位を上げた46号車だったが、12周目のリスタートからは実力で順位を上げるレースを展開する。決勝に向けたセットアップが奏功し、序盤から好ペースを維持。28周目にいよいよ10位を射程圏に入れると29周目の1コーナーでインを奪いオーバーテイク。レース前半で早くもポイント圏内への浮上を果たした。



レースは30周目に入り、他車がルーティンのピットインタイミングを迎える。これで前方がクリアになり、千代はさらにプッシュ。しかし、ここでアクシデントが発生してしまう。34周目、アトウッドコーナーの立ち上がりでアウト側の濡れた芝生にタイヤを落としてコントロール不能に陥り、左側からコンクリートウォールにヒット。サスペンションを破損し、46号車の開幕戦決勝の結果はリタイヤとなった。予選の不調から決勝では持ち直し、目標のポイント圏内フィニッシュをほぼ確実にしていただけに惜しまれる幕切れとなった。

■千代勝正コメント
「34周目のクラッシュは100%自分のミス。ここまでクルマの状況が厳しかった中、決勝に合わせたセットアップは良い方向に向いていて、前を追えるレースができていました。そして1台抜いて前がクリアになり、プッシュし始めたところで攻めすぎてミスをしてしまいました。ポイント獲得も見えていたし、本当にもったいないミスでした。今はチームや本山さん、そして応援してくれたファンの皆様に申し訳ないという気持ちでいっぱいです。次戦以降はこういったミスが無い様に戦い、挽回出来る様に頑張ります。」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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