REPORT

2018 SUPER GT Rd.4(Thailand)

2018 AUTOBACS SUPER GT Round4
「Chang SUPER GT RACE 」予選レポート

スーパーGT 2018 第4戦、3号車は予選9位

6月30日(土) 天候:晴れ一時雨 路面:ウェット/ドライ
■公式練習結果:1位 1’23.349(千代)
■公式予選結果:9位 1’30.228(本山)

鈴鹿で行われた第3戦から約1カ月のインターバルを経て、スーパーGT 2018シーズンはタイのチャン・インターナショナル・サーキットで第4戦を迎えた。昨年まで秋口に行われていたタイラウンドが今年は6月に開催ということで、昨年より暑くなることが予想された今回、3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は、午前中に行われた公式練習でトップタイムをマーク。一躍ポールポジション候補、優勝候補に名乗りを上げることとなった。


ところが、ドライ路面では万全の仕上がりだった3号車にとって、予選は不利な状況となった。午後になりピットウォークが終わったあたりから、コース上には激しい雨が。予選が開始される午後3時の時点で雨は上がったものの、セッションを行うためには路面の排水作業が必要となり、15分ディレイで予選はスタート。セッション中の路面の乾き具合、そして50℃超えの予想だった路面温度が30℃台に下がったことへの対応等々、各チームは出走を前に頭を悩ませることになった。


GT300クラスが先にQ1を走ったことで路面の水はかなり少なくなったものの、まだスリックタイヤでの走行は難しい状況。全マシンが先ずはウェットタイヤでコースイン。3号車のQ1を担当する本山哲も浅ミゾのウェットタイヤでアタックを開始する。3周目にマークした1’32秒3は、この時点で3位となった。そして、序盤からスリックに切り替えたり、レインに戻したりと路面状況に翻弄されてきた各チームだったが、このあたりからスリック有利と判断するマシンが多くなり、続々とタイヤ交換を実施。結局、この判断のタイミングがQ1の明暗を分けることになった。

3号車はQ1終了まで残り時間8分でピットインし、スリックタイヤに交換。再びコースに戻り、ラストアタックに向けて懸命にタイヤを暖め、ベストタイム更新に挑む。そしてラストアタックで自己ベストとなる1’30.228をマーク。しかし、順位は9位に留まり、惜しくもQ2への進出は果たせなかった。3号車は明日の決勝を9番手グリッドからスタートすることになった。


■千代勝正コメント
「今日の予選は直前に降った雨に翻弄される形になりましたが、午前中のドライ路面の際にマークしたベストタイムはポールタイムと遜色ないものでしたし、速さには自信を持っています。明日のレースは9位スタートですが、ドライコンディションであれば最後まで追い上げるレースを展開出来ると思います」


2018 AUTOBACS SUPER GT Round4
「Chang SUPER GT RACE 」決勝レポート

スーパーGT 2018 第4戦、3号車は13位でフィニッシュ

7月1日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:13位(65周)1h37’18.355(本山→千代)

この日のチャン・インターナショナル・サーキットは、朝から雲ひとつない快晴となった。前日のようなスコールが発生する気配もなく、事前に想定していた路面温度50℃前後のドライコンディションで午後3時、定刻通りにレースはスタートした。


前日の公式練習でドライコンディション時の速さを見せていた3号車には、序盤から順位浮上の期待がかかっていた。だが、スタートドライバーの本山は、まずはタイヤセーブに徹し、着実に順位をキープするレース運びを見せる。8周目オーバーランを喫したことで一時12位へと後退するも、徐々に順位は挽回。24周目からは3周連続でオーバーテイクを決め、26周目にはスタートポジションの9位へと復帰する。このあたりから各マシンはルーティンのピットインが始まった。



3号車は32周目にピットイン。ここでドライバーを千代に代え、給油を済ませると、タイヤは4輪とも交換を行わず、そのままコースへと出ていく。3号車が前半タイヤセーブに徹していたのは、タイヤ無交換作戦への布石だった。そして、他の数チームにタイヤ交換時のトラブルが生じたこと等により、3号車が一気に上位へと浮上する可能性が見えてきた。



36周目、500クラス全チームのルーティンピットインが終わると3号車は5位へと浮上していた。そして、そこから千代は数周の間1分26秒台と、まずまずのラップタイムをキープ。ところがその後、急激にタイヤのグリップが低下した事でペースが落ち、52周目にはポイント圏外の11位へ。グリップしなくなったタイヤで千代は必死に粘りの走行を続けるも、状況はもはや限界にまで達していた。結局、3号車は1周遅れの65周を走り切り、13位でチェッカー。開幕からの連続ポイント獲得記録は、ここで途切れることとなったが4戦連続で完走を果たした。


■千代勝正コメント
「今回残念だったのは、昨日の公式練習でトップタイムをマークしていながら、その良い流れを雨で崩してしまったことです。上位進出を狙って、タイヤ無交換作戦の賭けに出たのですが、コースインしてから最初の10周までは1分26秒台で走れていましたが、その後は急にグリップが落ちて28秒台、さらには30?31秒台までペースダウンを余儀なくされてしまいました。期待していた週末とは違う内容となってしまいましたが、次戦に向けて気持ちを切り替えて集中します。次の富士500mileはウェイトハンデも軽く、十分戦えると思います」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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