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2018 SUPER FORMULA Rd.4 FUJI

2018 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 富士 予選レポート
□日付:2018年7月7日(土)□天候:晴れ時々雨

雨に翻弄された予選は16位 3戦連続Q2進出はならず

朝から降ったりやんだりを繰り返したこの日の雨の状況は、予選でも各チームを翻弄することになった。午後になり、一旦止んだ雨は14時のQ1スタート前に再び降り始める。しかし、雨量は少なく路面はまだ乾いたままの状態であることから、スリックタイヤで の走行は可能だった。各マシンは雨が本降りとなる前にタイムを出しておこうと、予選セッション開始からすぐにスリックタイヤでコースイン。路面温度が低い中、雨が降り始める前にアタックラップを行う為にはタイヤを作動温度領域まで早くウォームアップさせる事がカギと思われた。そこで50号車の千代はライバルとは違う戦略を採った。それは、タイヤが温まりやすいユーズドタイヤを使うというもの。そして 計測1周目に1分26秒093をマークした千代はトップに躍り出る。ここで 雨脚が強まれば、このままポールも見えていた。しかしこの後2~3周スリック でのアタックが可能な状況は続き、ピークのパフォーマンスでニュータイヤ勢に上回られてしまう。結局、1分25秒227までタイムを伸ばすもファーストアタックは16位で終えることになり、セッション終盤のセカンドアタックに挽回は託された。
だが、インターバルの間に雨脚は強くなり、各マシンはセカンドアタックに向けてコースインしたもののタイム更新は出来ない状況となり、ピットに戻ることに。
千代の3戦連続Q2進出はならなかった。


千代 勝正コメント
「ファーストアタックはユーズドタイヤでいきました。その結果、タイヤの温まりが良かったことで1周目はニュータイヤ勢より速いタイムを出せましたが、2周目からはニュータイヤ勢に上回られてしまいました。セカンドアタックはニュータイヤで行って挽回したかったのですが、雨が強くなってしまい、アタックを断念せざるを得ない状況となりました。富士は今季で一番狙っていたレースだっただけに後方グリッドからのスタートは残念ですが、レースではプッシュして追い上げていきたいと思います」


2018 全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 富士 予選レポート
□日付:2018年7月8日(日)□天候:晴れ

午前中のフリー走行ではソフトタイヤを履いて2番手タイムをマークと、16番手スタートながら決勝での活躍を予感させた50号車。 この日の富士の天候は午前中に一時雨が降る場面もあったものの午後には落ち着き、爽やかな夏空の下で午後2時15分、決勝スタートを迎えた。千代はスタートで鮮やかなダッシュを見せ、オープニングラップで13位まで浮上。ミディアムスタートだったことから、この後ソフト勢に一旦は前に行かれることになったが、午前中に見せたソフトでのペースの速さから、後半は挽回 していくものと思われた。そして13周目と早い段階でピットイン。他のライバル勢がピットインを終えるまでにプッシュし、順位を上げていく作戦であった。



ピット作業を終えた50号車は19位でコースへ復帰。1分27秒前半のペースを維持して前に近づいていく展開を見せるも、コース復帰から10周程で急激にタイヤのパフォーマンスが落ち、一時は前走車に対し、約1秒差まで縮めていたギャップはそこから先は縮まらなくなった。こうして後半は我慢のレースとなってしまった50号車は、残り2周となったところで前の2台がバトルにより接触して戦列を離れたことで17位でレースをフィニッシュした。


千代 勝正コメント
「スタート直前にアジャストしたセットアップは、決して悪くはありませんでした。 スタートもこれまでで最も良いスタートを切れましたが、追い上げを狙った後半のスティントではタイヤの消耗によるペースダウンの幅がライバル勢より大きかった為に我慢のレースとなってしまいました。結果は17位完走となり、今回も目標としていたポイント獲得には届きませんでしたが、所々では速さを見せられているし、チームも一歩一歩、着実に進化しています。今後はドライビングやタイヤメージメントを含めた戦略面などの課題を克服していき、残り3戦で必ず良い結果を出したいです。今回もご声援有難うございました。」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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