2020 SUPER GT Round 2 FUJI GT 300KM RACE
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2
「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」予選レポート
SUPER GT第2戦、3号車GT-Rは12番グリッド獲得
8月8日(土) 天候:曇り 路面:ドライ
■公式練習結果:5位:1'28.771(平手)
■公式予選結果:12位 1'28.168(平手)
新型コロナウイルスの影響で変則スケジュールとなったSUPER GT 2020シーズン。第2戦の舞台は開幕戦と同じく富士スピードウェイ。その開幕戦で7位とまずまずのシーズンスタートを切った3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」が今回目指すのは、開幕戦より上位でフィニッシュすることだ。午前中に行われた公式練習ではニュータイヤで走行した平手 晃平が5位のタイムを記録し、ロングランを担当した千代 勝正のペースも安定。走り出しは前戦以上に順調だった。
この日の天気は曇りだったが雨の心配はなく、ドライコンディションで午後3時より10分間の予選Q1がスタート。各チームが動き出したのは、開始から2分を過ぎたあたりからだった。3号車GT-RのQ1を担当する平手も予選セッション開始から2分過ぎにコースイン。2周をかけてタイヤのウォーミングアップを行い、3周目にアタックを行った。翌周も続けてアタックに挑むもベストタイムは1'28.168に留まり、惜しくもコンマ2秒差でQ2に進むことはできなかった。明日のレースは12番グリッドからスタートすることになった。
■千代勝正コメント
「公式練習のときは前戦よりも上位との差がつまった感じでしたが、予選本番になると周りが予想以上に速く厳しかったですね。でも練習走行で実施した決勝を想定してのロングランのペースは安定していて、周りと比べてラップタイムも良かったので、明日のレースに向けては確かな手ごたえを感じています。12番手からのスタートになりますが、ひとつでも多くポイントを獲得できるよう頑張ります」
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 2
「たかのこのホテル FUJI GT 300km RACE」決勝レポート
スーパーGT第2戦、3号車GT-Rは8位でフィニッシュ。2戦連続ポイント獲得。
■8月9日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■決勝結果:8位 (66周)1:42’25.335(平手→千代)
SUPER GT 2020 第2戦の舞台、富士スピードウェイは前日からさらに暑さが増し、路面温度40℃を超える真夏のコンディション。午後1時、66周に渡る熱戦の火ぶたが切られた。12番グリッドの3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は、平手 晃平がスタートドライバーをつとめた。
平手はオープニングラップで2つポジションをダウンするが、周回を重ねてタイヤに熱が入ると徐々にペースを向上させ、13周目にひとつ順位を戻す。
反撃は後半スティントを担当する千代 勝正に託された。
その期待通りに3号車GT-Rは、ピットインを皮切りに反撃へと転じた。タイヤのライフにアドバンテージがあるということはピットイン戦略にも幅が持てるということで、周りの状況を見て29周目と早めに動く。その結果ピット作業が迅速だったこともあり、全マシンがピットワークを終えると3号車GT-Rは11位へと浮上していた。さらに千代はアウトラップから全開でプッシュし、23号車とのバトルを展開。37周目の最終コーナー、GT300車両に詰まった23号車のインをついてオーバーテイクに成功。入賞圏内の10位へ浮上した。さらに、9位を走る38号車との差を詰めていく。
9位を走る38号車に対してコーナーの連続するセクター3で差を詰め、最終コーナーでは真後ろまで接近する3号車。しかし、ストレートの長い富士において最高速に優れるライバルの突破口を開ける事は容易ではない。それでも千代は20周以上に渡り攻め続けたが、オーバーテイクはならず。レース終盤、アクシデントにより8号車が後退したことで、9位でチェッカーを受けた。レース後に上位の1台にペナルティが課せられ正式な順位は8位に昇格。2戦連続でポイントを獲得する健闘を見せ、第3戦以降の飛躍を期待させた。
■千代勝正コメント
「今回は決勝でのタイヤのパフォーマンスが非常に良く、マネージメントをあまり気にすることなくプッシュし続けることが出来ました。セッティングもウォームアップの際にアジャストした結果が良い方向になっていました。しかし、戦っているのがまだ下位のポジションというのが現実であり、もっと底上げを図っていかなくてはならないと思います。GT-Rはコーナーで速いので、次の鈴鹿ではもっとライバルとの差が詰められるはず。連続でポイントを獲得してチームの雰囲気も良いので、上位争いできることに期待しています」