2020 SUPER GT Round 3 SUZUKA GT 300KM RACE
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「FUJIMAKI SUZUKA GT 300km RACE」予選レポート
SUPER GT第3戦、3号車GT-Rは予選10位
8月22日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:14位:1'49.181(平手)
■公式予選結果:10位 1'47.631(平手)
富士スピードウェイで行われた第2戦から2週間のインターバルを経て、舞台は鈴鹿へと移動。SUPER GT 2020シーズンは第3戦を迎えた。予選ではやや苦戦も決勝では粘り強さを見せ、ここまで3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は開幕から2戦連続入賞を果たしている。だが、タイトルを争うためにはシーズンのどこかで大量ポイントの獲得が必須。コーナリングスピードが持ち味の3号車にとって、今回の鈴鹿はそのチャンスだった。
だが、最初の公式セッションとなるこの日の午前中の公式練習で3号車GT-Rは下位にに沈んでしまう。予定外のエンジン系の調整に追われ、セットアップメニューがスムーズに進まず、ロングランペースはまずまずも予選を前にショートランに課題を残すことになった。
午後3時の予選スタート時の路面温度は51℃と想定以上に上昇した。10分間の予選Q1で開始から約2分後と、早めの動き出しを見せた中の1台が平手を乗せた3号車GT-R。平手は2周のウォーミングアップを終え3周目にアタック、1'47.631をマークするも僅差ながらQ2進出ラインには届かず。3号車GT-Rは明日のレースを10番手からスタートさせることが決まった。午前中のフリー走行でのロングランが安定していた事から、前戦同様、決勝での追い上げに期待がかかる。
■千代 勝正コメント
「公式練習の際に予定外のエンジン調整に時間を費やさなければならなくなり、予選を想定したショートランでのシミュレーションが十分にできなかったことが予選結果に響いてしまったのだと思います。しかしレースペースの方は手ごたえがあり、明日も前戦同様レースの中で順位を上げていき、前戦以上のポイントが獲れるようにドライバー、チーム一丸となって挑みたいと思います」
2020 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「FUJIMAKI SUZUKA GT 300km RACE」決勝レポート
SUPER GT第3戦、3号車GT-Rは6位で3戦連続ポイント獲得
■8月23日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:6位 (52周)1:59’04.647(平手→千代)
この日も鈴鹿は真夏の暑さに見舞われ、気温は32℃、路面温度は50℃近くまで達した。52周で争われる決勝は、午後1時にスタート。レースはオープニングラップから各ポジションで激しい競り合いとなり、後方のGT300クラスで接触した1台がクラッシュ。早速セーフティカーが入るという波乱の幕開けとなった。
10番手からスタートした3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」のスタートドライバーは平手 晃平。セーフティカーラン中に前の1台がリタイアしたことで5周目のリスタートを9位で迎えると、その後しばらくは順位をキープする。だが15周目からは混戦の中で思うようにペースが上げられず、3号車GT-Rは12位で周回を重ねていく。
この序盤の混戦状況は織り込み済みで、レース前から早めのピットインでアンダーカットを狙うプランをチームは考えていた。3号車は22周目にピットインを敢行。前戦同様の迅速なピットワークでチームは後半スティント担当の千代 勝正をコースに送り出すと、千代もこれに応えるかのような力強いプッシュをアウトラップから見せる。全マシンがピットインを終えた27周目、3号車GT-Rは2台のアンダーカット成功に加え1台をオーバーテイクしたことで8位に浮上していた。
ここから先も3号車GT-Rは終始攻めのレースを展開する。前の1台がリタイアしたことにより36周目に7位へと浮上を果たすと、その後は6位狙いの接近戦へ。そして長いバトルは49周目に決着。ライバルが犯したシケインでのわずかなミスを千代は逃さずオーバーテイクに挑み、見事6位浮上を果たす。さらに残り3周も千代は5位浮上を狙い続け最終ラップのシケインでオーバーテイクのチャンスを掴むが、これは惜しくも叶わず。それでも3号車GT-Rは今季最高位の6位で第3戦のチェッカーを受け、開幕から3戦連続ポイント獲得を果たした。
■千代 勝正コメント
「昨日の公式練習でのロングランが良かったので、レースペースには自信を持っていました。これまでの2戦と同様にチームのピットワークが速かったことで、順位を上げることができ、タイヤの状況も良くて攻め続けることができました。6位は今日の流れを考えるとベストな結果だと思います。今回は同じ日産勢の23号車が予選2位から優勝という完璧な戦いをしたので、自分たちも次戦以降、23号車以上の戦いができるように頑張ります。たくさんの応援ありがとうございました。」