REPORT

2020 SUPER GT Round 6 Suzuka GT 300 KM Race

2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6
「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT第6戦予選、3号車GT-Rは今季最高の5位

10月24日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:10位 1'46.820(千代)
■公式予選結果:5位 1'45.890(平手)

新型コロナウイルスの影響で変則スケジュールとなったSUPER GT2020シーズン、第6戦の舞台は再び鈴鹿サーキットへ。真夏の開催だった第3戦とは異なり、この週末は秋らしい涼しいコンディションとなった。第6戦は通常のウエイトハンデで行われる最後の戦い。3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」にとっては今季初表彰台、今季初優勝は勿論、チャンピオンシップを見据え上でも重要な1戦だ。


午前の公式練習では平手 晃平がイニシャルセットアップを確認した後、千代 勝正がロングランと専有走行を担当。路面コンディションが良くホームストレートが追い風だったことで全体的に予想よりもタイムが上がっていった中、3号車GT-Rのベストタイムは10位だったが、クルマのバランスにもタイヤのフィーリングにも2人のドライバーは好感触を持っていた。タイムが出なかった原因と分析も出来ており、この部分を改善させて午後の予選に挑んだ。


午後2時からの予選、GT500クラスのQ1は予定より6分遅れでスタートした。3号車GT-Rは今回も千代がQ1を担当。この日の路面コンディションを鑑み2周を使ってしっかりとタイヤを温めて計測3周目にアタックというプランを立てていた。3号車はセッション開始から約1分後にコースイン。ところがアタックに入ろうというタイミングで1台がクラッシュし、Q1は赤旗中断。流れは一気に変わってしまう。この時点で3号車は15位。再開後のアタックで一撃でQ1突破タイムをマークしなければならない。極度のプレッシャーが掛かる中、千代は渾身のアタックで1’45.917をマーク。5番手でQ2へと駒を進めた。


Q2でも3号車GT-Rは安定した速さを見せた。ここでのアタックを担当した平手は1'45.890と、Q1からタイムアップに成功。さらなる順位アップはならなかったものの最終的に3号車GT-Rは今季最上位の5番手グリッドを獲得した。決勝で表彰台を十分に狙えるポジションだ。


■千代 勝正コメント
「想定外のことが起きてプラン通りにアタックはできませんでしたが、時間的にもタイヤ的にも1周しかアタック出来なかった中で、なんとか5位でQ2に進出することができました。

平手選手もQ2でタイムアップと、2人とも上手くクルマの性能を出し切れた予選だったと思います。前回のレースがノーポイントで終わってしまった為、明日の決勝レースは大量得点を狙って攻めていきます」


2020 AUTOBACS SUPER GT Round 6
「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」決勝レポート

SUPER GT第6戦、3号車GT-Rは今季最高位の4位でフィニッシュ

■10月25日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:4位 1:46’33.998(52周)(平手→千代)

鈴鹿サーキットは決勝日も爽やかな秋晴れとなり、気温20℃、路面温度32℃という好コンディションで午後1時、決勝のフォーメーションラップがスタート。5番手グリッドの3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は平手 晃平がスタートドライバーを務めた。


クルマのフィーリングはこの日も良好で、表彰台争いが可能な手ごたえをチームは持っていた。ところが、スタートのタイミングが合わず出遅れてしまい、7位に後退。その後も3号車GT-Rのペースは良かったものの、前のクルマのペースに付き合わされる恰好となり、トップが徐々に離れていく。コース上での打開が困難なこの状況にチームは20周目、早めのピットインを決断した。


3号車GT-Rのピット作業は非常に迅速で、序盤の遅れを取り戻せたばかりか、さらなる順位浮上へと繋がった。ピットで4位へのジャンプアップに成功すると、さらに第2スティントを担当する千代 勝正がその後1台をパスし、これで実質3番手に。トップ争いに一気に名乗りを上げる。だが、S字コーナーでGT300のマシンをパスしようとした際、相手はピットアウト直後でタイヤが温まっていなかったのか、コーナーを曲がり切れずに接触しスピン。幸い3号車GT-Rに大きなダメージはなかったが、このアクシデントにより、セーフティカーが出ることになった。そしてセーフティカーが出る直前にピットに入った、見た目上のトップを走行していたマシンが、トップのままレースに復帰するという異例の事態に。3号車GT-Rはこれで4位に後退することになった。


その後は後半がロングスティントとなったことで、しばらくタイヤをマネージメントしながら3位への浮上の機会を窺っていた千代は、ラスト10周あたりから反撃に転じる。ここから2位から4位の一団が接近戦となり、千代も果敢にオーバーテイクを仕掛けていった。そのままバトルはファイナルラップまで続いたが、惜しくも3号車GT-Rの3位浮上は叶わず、4位でチェッカーを受けた。4位は3号車GT-Rにとって今季最高位。チームとしてベストを尽くした結果だが、悔しさも残った。チームは次戦の茂木での巻き返しを誓った。


■千代 勝正コメント
「表彰台にあと一歩届かず悔しい4位ですが、チーム全員でベストを尽くした結果なので、最高のピットワークで送り出してくれたチームと、前半スティントを務めてくれたチームメイトに感謝しています。

次戦の茂木では上位のハンデが軽減されるため、今回よりも厳しい戦いになりそうですが、表彰台はもちろん、優勝を狙っていきます」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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