2023 AUTOBACS SUPER GT Round 2 FUJI GT 450km RACE
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 2
「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE」予選レポート
SUPER GT 2023 第2戦、3号車Zは予選9位
5月3日(水) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:11位 1'28.244(千代)
■公式予選結果: 9位 1'27.538(高星)
ゴールデンウィーク恒例のSUPER GT第2戦が富士スピードウェイで開催。コロナ禍による諸々の制限がなくなり、サーキット内の賑わいは昨年大会を大きく上回った。開幕戦で2位を獲得した3号車「Niterra MOTUL Z」は、30kgのサクセスウェイトを積んでこの一戦に挑んだ。
SUPER GT独自ルールのサクセスウェイトは第7戦までは獲得したポイントに応じてウェイトが積み重なり、最大で100kgまで増える。SUPER GTでチャンピオンを獲得する為にはこのサクセスウェイトによるハンデがあっても、着実にポイントを積み重ねていく必要がある。午前中の公式練習で3号車NIterra MOTUL Zは走り出しからマシンのフィーリングはまずまずの状況で、少しのアジャストを加えて予選に挑む準備を整えた。
GT500クラスの予選Q1は、路面温度が下がり始める午後3時48分に開始。各マシンはセッション開始直後からコースに入り、終盤のアタックに向け3-4周のウォーミングアップを行う。そんな中、2台のみが開始から2-3分後にコースイン。その1台が、高星 明誠がドライブする3号車NIterra MOTUL Zだった。戦略は1周のみウォーミングアップを行ってのアタック。コースインは遅かったもののアタックは1番手となった3号車Zは、ここで1分27秒593をマークしトップに浮上した。
しかし、その後にアタックを行ったライバルたちが続々と26秒台をマークしていく。3号車Niterra MOTUL Zもアタックを続行したが、タイムは1分27秒538とわずかな伸びに留まった。その結果、Q1の順位は9位となりQ2進出は果たせず。だが、明日のレース距離は通常の1.5倍の450km。舞台はオーバーテイクチャンスの多い富士スピードウェイ。レースにはいつも以上に挽回のチャンスが残されている。
■千代 勝正コメント
「午前の公式練習は赤旗もあってスムーズな流れではありませんでしたが、最初のアタックシミュレーションからマシンバランスは良いと感じていました。ウェイトハンデを考えると、予選9位はそう悪くないポジションなので、決勝ではミシュランタイヤのロングランでのペースの良さをうまく活かせれば、追い上げていくことは可能だと思います。苦しい時にいかにポイントを獲るか、それがタイトルを狙う上では重要なので、ひとつでも多くポイントを獲れるよう頑張ります」
2023 AUTOBACS SUPER GT Round 2
「FUJIMAKI GROUP FUJI GT 450km RACE」決勝レポート
SUPER GT 2023 第2戦、3号車Zは5位フィニッシュ
5月4日(木) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:5位 2h34'34,310 100周(千代→高星→高星)
前日に続き富士スピードウェイは、朝から快晴となった。450kmのレース距離で争われる第2戦決勝は気温20℃、路面温度38℃のコンディションで午後1時30分にスタートした。
千代 勝正がスタートドライバーをつとめる9番グリッドの3号車「Niterra MOTUL Z」は、中団グループ数台が激しく争ったスタート直後の1コーナーでのバトルで8位浮上に成功。その後は20周目に7位、22周目には6位へとポジションアップしていく。
450kmのレース距離に対し2回の給油義務がある今回のレースでは戦略の幅が通常より広がり、各チーム多彩な戦略が見られた。22周目には早くも1回目のルーティンピットインが開始。3号車Zは35周目にピットインし、給油とタイヤ交換を行うとドライバーを高星 明誠に代え第2スティントをスタートさせた。
35周目のピットインは第1スティントで接近戦を演じていたライバル数台よりも遅いタイミングだったため、給油時間が長くなり3号車Zの順位はスタートと同じ9位に一旦戻ることになったが、60周目に行った2回目のピットインでは逆にライバルたちよりも給油時間が短くなり、高星のダブルスティントとなった第3スティントは再び6位でスタート。ここから終盤は、4位以下3台が接近した状況でのバトルが続くことになった。
3号車Niterra MOTUL Zは77周目に5位に浮上すると今度は4位を狙っていくが、90周目には逆に6位に後退。93周目に再び5位浮上を果たすも、95周目にはまた6位と、抜きつ抜かれつの攻防はファイナルラップまで続いた。最終的にNIterra MOTUL Zは5位でチェッカー。貴重な6ポイントを追加し、ランキングは2位のままでトップとの差を4ポイントに縮めることに成功した。
■千代 勝正コメント
「今日はミシュランタイヤの強みが活かせて良いレースペースを刻むことが出来ました。ウェイトが重い状況でしっかりポイントを獲ることが出来て良かったと思います。次の鈴鹿は去年優勝した大会ですし、得意なコースだと考えています。2年連続優勝はウェイトのことを考えると難しいかもしれませんが、できるだけ多くのポイントを狙っていきます。次戦も応援よろしくお願いします!」