REPORT

レースレポート

3月5日
もてぎカートレース 第1戦
FAクラスをレポートします。

http://www.twinring.jp/kart/index.html


フレーム:KOSMIC T11
エンジン:VORTEX RVA
タイヤ:ダンロップ ハイグリップ S

今回参加した、もてぎカートレースFAクラスは
3月26日に同コースで開催する全日本のFAクラスの前哨戦ということで
全日本優勝経験者も多く参加しハイレベルなレースが期待できるので
開幕前の練習を兼ねて参戦しました。

前回の練習ではハイグリップタイヤ初走行で
フロントタイヤが予想以上に減ってしまったので、
今回までにシャーシセットとドライビングを見詰め直して
前日練習に入りました。

シャーシセットは予想通り、バランスが良くなっていて
エンジンならし中から前回のベストラップを更新してしまいました。
そしてニュータイヤを2セット使い、ニュータイヤでタイムを出す練習をしました。

前日のベストタイムは36.9。トップと変わらないタイムです。
「明日は意外と行けるかも」

予想以上の出来にほっとしてホテルに戻りました。
そこでPrime Worksの宮本さんが撮ってくれたビデオを見て練習の復習会。
「FAのカートってこんなに速いの!?」
ビデオで見ると、まるでF1のようなコーナーの速さでした。。。

そしてレース当日。

起きた瞬間、激しい筋肉痛が襲う。でも自分に負けずにベットから飛び起きました。
「やっぱりハイグリップタイヤは体きついな?」
カートレースは朝の公式練習から始まりタイムトライアル→予選→決勝の順で進みます。

朝の公式練習は前日のタイヤを使い、体とマシンのチェック。
体はまだまだ平気。
マシンもいい感じ。
ただ路面にゴムがのっていて前日のラストよりも路面が良い。

タイムトライアルは速いドライバーの後ろに着いてタイミングを計っている間にチェッカー。
位置取りを失敗してしまい9番タイム。

予選ヒート、たぶん上位のドライバーはタイヤを温存してくる。
でも僕はハイグリップ初レースでタイヤがどこまで持つかなんて分からないし
9番手スタート。

何も怖いものはない。
行けるところまで行ってみようと心に決め、スタートしました。
スタートで順位を上げ、その後も次々にパスしていき
最終的に4番手まで上がれました。

ここで37.0のファーステストラップを記録しました。
「スピードは問題ない。あとはタイヤがどこまで持つか。」
予選ヒートが終わった時点でフロントタイヤが若干荒れだしていました。

そして決勝スタート。4番手はアウトスタートなので
1コーナーで5番手に落ちてしまいました。
序盤、トップが逃げる前に上位に上がりたかったので、
ブレーキングをギリギリまで我慢して前車に並びかけていきましたが、
次のストレートで伸びなくなって抜き返されたりと四苦八苦。。。

終盤になるとトップ2台は遥か先に逃げてしまっていて
3.4.5位が団子状態で僕はその中の5位を走っていました。

この時点で、もう1位は無理でも3位までは全然チャンスがありました。
「ここまで来たら、何が何でも表彰台の3位が良い!」
そう思い必死で追いかけましたが、
中盤からフロントタイヤがきついくなっていて
終盤はどうしようもならないぐらい、フロントが入らなくなっていました。

最終ラップ。渾身の走りで追いかけましたが抜けるまでに間隔は縮まらず最終コーナー、
「ここで飛び込んだら絶対にぶつかってしまう」

本番の全日本の前でマシンを壊したくなかったので、
ここは自分にセーブが掛かり。5番手でフィニッシュ。

今回はハイグリップタイヤのレースを経験したことがない、
僕にとって全日本開幕前に全日本のトップドライバーたちと
レースが出来、贅沢な練習をさせてもらった気分です。

公式練習から決勝ヒートまでの、すごい路面変化。フロントタイヤの限界。
タイヤを減らさないシャーシセットとドライビング。体力不足。。。
今回のレースで開幕前に経験できるはずがなかった、このような発見が出来ました。

全日本開幕戦では今回の経験がフルに生かせると思います。


写真はのちほどアップします!


ARCHIVE ARTICLE

千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

9
September
Mon Tue Wed Thu Fri Sat Sun
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30