REPORT

SGT Thai (Rd.7) レポート

スーパーGT第7戦、46号車は予選14位

10月7日(土) 天候:曇り 路面:セミウェット
■公式練習結果:1位 1’24.210(千代)
■公式予選Q2結果:14位 1’32.023(千代)

真夏の3連戦を終えたスーパーGT 2017シーズンは、約1カ月半のインターバルを経てタイ・ブリラム地方に位置するチャン・インターナショナルサーキットで第7戦を迎えた。
2014年の初開催から毎年、熱帯特有の暑さの中、晴天の下で行われてきたタイラウンドだが、今年は雨絡みのレースとなった。

S Road CRAFTSPORTS GT-Rは土曜午前中の公式練習で千代勝正が専有走行時間帯にコースレコードを上回るトップタイムをマークと、幸先良いスタートを切った。


この日のブリラムの天気は不安定で、午後のピットウォーク時には雨が降りはじめる。
その後、雨は上がったものの路面にはウェットパッチが残り、午後3時20分からの予選Q1はウェット宣言が出される中での走行となった。


路面は乾いていく方向だったが、セッション中にまた雨が降るとの予報もあったことから全マシンが予選開始からウェットタイヤでコースイン。
46号車は千代勝正がQ1に挑んだ。予選Q1開始早々、予報通り雨が降り始め、各マシンは雨量が増える前にタイムを出すべくアタックを開始する。
コース上が混雑する中で千代も計測2周目にアタックに行くが、トラフィックに遭いタイムは1’32.023に留まる。

刻々と路面状況が変化する中、殆んどのマシンが2セット目のウェットタイヤを投じて、アタックを続けていく。
46号車の千代も2セット目のウェットタイヤでQ2進出を賭けてコースイン。しかし、この時の路面状況に今ひとつタイヤはマッチせず、タイムは伸び悩むことに。計測2周目にはセクター1、2ともに僅かながら自己ベストをマークし期待がかかったが、セクター3で縁石に乗りスピン。翌周に再度アタックするが、タイヤのパフォーマンスはピークを過ぎておりベストタイム更新はならなかった。ドライ路面では絶好調の46号車だったが、ウェット路面には苦しむことになり、結果は14位。Q2進出を果たすことはできなかった。


■千代勝正コメント
「練習走行でセッティングをアジャストしていった結果、ドライコンディションではクルマは満足のいく仕上がりとなりました。しかし、予選はウェットコンディションになり、しかも乾きかけだったことで1セットあたり1、2周しかタイムが出ないという難しい状況に。2セット目はドライかウェットか微妙な状況の中で最もドライ寄りのウェットタイヤを選択したのですが、路面とのマッチングに苦しみ、難しい予選となりました。でも、ドライコンディションに関しては良い感触を持っているので決勝で雨が降らなければ、上位まで追い上げられると思います」


スーパーGT第7戦決勝、46号車は10位で1ポイントを獲得

10月8日(日) 天候:晴れ 路面:ウェット/ドライ
■決勝結果:10位(65周)1h42’49.870(本山→千代)

終日天候が不安定だった予選日とは異なり、決勝日のチャン・インターナショナルサーキットは朝から好天に恵まれた。
ところが午後3時の決勝スタート直前に突如、上空に雨雲が現れ、激しい雨が落ちてくる。
グリッド上で各マシンは、急いでドライタイヤからウェットタイヤへの交換作業を行った。だがフォーメーションラップが開始される頃にその雨はやみ、上空には再び青空が広がりはじめる。各マシンがタイヤ選択に悩む中、レースはセーフティカー先導でスタートした。


レースは3周目にセーフティカーが離れてリスタート。前日の公式練習でトップタイムをマークしたが、予選では14位に沈み、後方グリッドからスタートすることになった46号車「S-Road CRAFTSPORTS GT-R」は正攻法のレインタイヤを選択するとスタートドライバーの本山哲がドライタイヤ勢をパスし、リスタート1周目に11位までポジションを上げる。
10周目を終えたところで間もなくドライタイヤ優位の路面になると判断した46号車はピットインし、ドライタイヤへとチェンジして再びコースへと戻った。


その後、レインタイヤを選択してスタートしたライバル勢も次々とピットインしドライタイヤに交換。開始から10数周で完全にドライのレースとなったことで、ここから46号車の追い上げに期待がかかる。だが、このとき選んだドライタイヤでは想定よりペースを上げることができず、順位は伸び悩むことに。46号車の戦略はこのままタイヤ交換無しでチェッカーまで走り切るというものだったが、この状況を打破するためにタイヤ交換の実施を決断。予定より早い31周目にピットインし、ドライバーを千代勝正に代えて戦線へ復帰した。



予定外のタイヤ交換がタイムロスとなり、トップ10圏外の12位から追い上げることになった46号車だが、ハイペースでラップを重ね、レース終盤には11位走行中の8号車に追い付くと57周目にオーバーテイク。11位へと浮上する。入賞圏内の10位に向けてプッシュし続ける中、残り2周の時点で上位1台がマシントラブルでストップ。この結果、46号車は10位でチェッカーを受け、1ポイントを獲得した。


■千代勝正コメント
「タイヤ無交換でいければ8位か9位あたりでコースに戻れたかもしれませんが、雨上がりの路面でタイヤへの影響が大きかった様で、計算通りに行きませんでした。ポイントは獲得出来ましたが、クルマの調子としてはもっと上位が狙えるものだっただけに残念です。これで残りは最終戦のみになりましたが、今シーズンは、速さをなかなか結果に結びつける事が出来ていないので、最後はしっかりと結果を出してシーズンを終えたいと思います。たくさんの応援ありがとうございました。」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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