2018 SUPER GT Round 2 富士
2018 AUTOBACS SUPER GT Round2
「FUJI GT 500km RACE 」公式予選レポート
SUPER GT 2018 第2戦、3号車は予選7位
5月3日(木) 天候:雨のち晴れ 路面:ウェット/ドライ
■公式練習結果:8位 1’30.541(千代)
■公式予選結果:7位 1’28.571(千代)
ゴールデンウィーク恒例のSUPER GT第2戦が、富士スピードウェイで行われた。今季GT500クラス初参戦ながらデビュー戦で7位入賞を果たし、トップカテゴリーで戦えることを証明した3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」には今回、さらなる期待がかかる。その第2戦は初日からイレギュラーな展開となった。この日の富士スピードウェイは朝から深い霧に包まれ、数度のディレイを経て午前中の公式練習は中止に。そして各チームの監督が集まりミーティングを行った結果、午後に30分間の練習走行を行った後に20分間の1セッションに短縮された予選が行われることになった。3号車は予選に出走する千代勝正が練習走行を実施。短い時間の中で予選に向けたセットアップとリハーサルを行い、約1時間半後にスタートする予選に備えた。
20分間の1セッションという、通常とは異なる形式で行われた今回の予選、ほぼ全マシンが2セットのタイヤを投入し2回のアタックを行った。3号車も千代がセッション開始からすぐにコースインし、まずはファーストアタックに挑む。2周のウォームアップを経て、3周目にアタック。納得のいくところまで合わせ込めなかったマシンをねじ伏せて叩き出した1’28.611は、この時点で2位のタイムとなった。しかし、今回の予選は15台のタイムが非常に拮抗することになり、わずかコンマ2秒ちょっとしかなかったトップとの間にその後3台が割り込むことに。3号車は6位でセッションを折り返した。
ピットインし、タイヤを交換すると、3号車の千代はすぐにコースへと出た。そして残り時間10分に対し前半と同じルーティンで3周目にアタックに入ると、ここで1’28.571とベストタイムを更新し、ひとつ順位を上げる。ところがファーストアタック時と同じく15台による拮抗したバトルが繰り広げられることになり、最終的に7位に後退し、20分間のセッションは終了。3号車は4列目、7番手グリッドから決勝レースに挑むことになった。レース距離は500kmに及ぶ長い戦いとなる。目標である表彰台は充分期待できるグリッドだといえるだろう。
■千代勝正コメント
「30分間の練習走行の中で予選に向けてタイヤとマシンのセッティングを決めたのですが、完璧に仕上げることが出来ず、タイムを縮める事ができませんでした。気温が思ったより高くなり、選んだタイヤがやや路面に合っていなかったことを考えると、明日も気温がポイントになると思いますが、7番手からとにかく追い上げるレースを展開したいと思います」
2018 AUTOBACS SUPER GT Round2
「FUJI GT 500km RACE 」決勝レポート
SUPER GT 2018 第2戦、3号車は10位フィニッシュ
5月4日(金) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:10位(109周)2h52’04.862(千代→本山→千代)
富士スピードウェイはこの日、朝から晴天となり、前日よりも気温、路面温度ともに上昇。500kmに及ぶ長い戦いは、ドライコンディションの下で午後2時40分にスタートした。2回のドライバー交代をともなうピットインが義務づけられたこのレース、7番グリッドから挑む3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」は、千代 勝正がスタートドライバーをつとめた。前日、路面温度がレースのひとつのカギを握ると言っていた千代だったが、その気温は予想よりも高くなり、3号車はレース序盤から苦戦を強いられることになった。
レースはオープニングラップから、激しいポジション争いが繰り広げられた。混戦の中、3号車の千代はポジション取りに恵まれず、オープニングラップで11位まで後退。想定以上に上昇した路面温度とタイヤのマッチングに苦しみ、8周目には14位まで順位を落とすことになった。だが、10周目を超えたあたりからペースを取り戻すと、18周目に13位、19周目には12位と順位を上げていく。レース後半戦での巻き返しを図るべく、3号車は予定より早めの35周目に1回目のピットイン。11位に約5秒差のポジションで、さらなる反撃を第2スティントの本山 哲に託した。
全てのマシンが1回目のピットインを終えたのが40周目。3号車の順位は変わらず12位で第2スティントをスタートさせた。そして前日のイレギュラーなスケジュールで走行の機会がなくぶっつけ本番にはなったものの、そこは経験豊富な本山。安定したペースでラップを刻み、反撃こそならなかったものの12位をキープし続ける。その後も展開は変わることなく3号車は79周目に2度目のピットイン。再び千代にバトンが渡った。
第3スティントから3号車は息を吹き返した。第1スティントとは違う路面にマッチしたタイヤに交換した事で、78周目にベストラップを大幅に更新すると、その後も猛然とフルプッシュ。セクター2では一時、全体ベストを記録した他、ファステストに迫るラップタイムをたたき出すなど完全にゾーンに入る。その後、レース終盤になり前の2台がトラブルで脱落したことで3号車は10位まで浮上してチェッカー。開幕から2戦連続のポイントゲットとなった。
■千代勝正コメント
「最初のスティントは想定よりも高くなった路面温度に対して選んだタイヤが合わず、苦しい展開になりました。しかしながら、第3スティントでは本来の自分の走りを取り戻すことができたので、次戦の鈴鹿では思い切りの良いレースをしたいと思います。今回も熱い応援を有難うございました。ここから巻き返します!」