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2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6 SUGO GT 300KM RACE

2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6
「SUGO GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT 第6戦、3号車Zは予選8位

9月16日(土) 天候:曇り時々雨 路面:ウエット/ドライ
■公式練習結果:13位 1'11.532(高星)
■公式予選結果: 8位 1'10.735(千代)

SUPER GT 2023年シリーズは残り3戦となり、スポーツランドSUGOで第6戦を迎えた。この第6戦はサクセスウェイト差が最も大きく、ランキングトップの3号車「Niterra MOTUL Z」にとっては不利な1戦。加えてSUGOはコース特性上、燃料リストリクターによるパワーダウンの影響が大きい。ノーポイントに終わった第5戦よりもさらに悪い条件でのレースとなるが、それでもチームは貪欲にポイント獲得を目指していく。この正念場で獲得するポイントがいかに重要か。その重みをチームは誰よりも理解しているからだ。


土曜日は不安的な天候となり、終日雨が降ったりやんだりを繰り返した。午前中の公式練習は前夜に降った雨がスタート時にはまだ残っていた。3号車Zは、タイヤ評価と予選シミュレーションを今回、Q1を担当する高星 明誠に集中し、千代 勝正はロングランを担当した。


GT500クラスの公式予選は午後3時13分にスタート。その少し前まで雨が降っていたことでウエット宣言が出ていたが、路面はほぼ乾いていたため、Q1に出走する15台はドライタイヤで早めにコースインし、路面を確認しつつ、いつもより長めのウォームアップランを行い、左コーナーが少ないSUGOで左右のタイヤにバランスよく熱を入れて作動温度まで温めていく。本格的なアタックが始まったセッション後半、3号車Zの高星はまず1分10秒913で3位につけるが、その後ライバル数台が上回りQ1突破ボーダーライン付近まで後退。しかし翌周も続けてアタックを行った結果、1分10秒582までタイムを縮め、8位に踏みとどまることに成功。Q2進出を決めてみせた。


雨はその後も降ることはなく、午後3時51分からのQ2もドライコンディションで行われた。Q1と同様に開始からすぐにコースインした後、アタックまでに2〜3周をウォームアップランとして周回。最初にアタックしたのが3号車Zの千代だった。4周目にアタックし1分10秒823をマークするが、その後7台すべてが上回る。そして高星と同じく、千代はもう1周アタックを敢行。その結果1分10秒735までタイム短縮に成功するも順位を上げることはできず、8番グリッドから明日のレースに挑むことになった。


■千代 勝正コメント
「高星選手が良いアタックをしてくれました。公式練習で高星選手に予選シミュレーションを集中させたチームの戦略もうまく行き、目標だったQ1を突破できて良かったです。Q2でさらに順位を上げることは叶いませんでしたが、ランキング上位の中で一番前のグリッドを獲得できたことは良かったと思います。Q2はぶっつけ本番となりましたが、その中で最大限を発揮したつもりです。レースに向けては、決勝でしっかり戦えるタイヤを選んでいますが、路面コンディションがどうなるか分からないのと、混戦になると燃リスの影響も大きいと思うので、厳しい戦いとなることは覚悟しています。とにかく、しぶとく走って1ポイントでも多く獲れるよう頑張ります」

2023 AUTOBACS SUPER GT Round 6
「SUGO GT 300km RACE」決勝レポート

SUPER GT 第6戦、3号車Zは決勝9位で2ポイントを獲得し、ランキングトップをキープ

9月17日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■決勝結果:9位 2h33'59.104 2h45'04.043(千代→高星)

SUGOは日曜日もジメジメした天気となったが日中は雨が降らず、午後1時30分からの第6戦決勝はドライコンディションでスタート。8番グリッドから挑む3号車「Niterra MOTUL Z」は、千代 勝正がスタートドライバーをつとめた。


コース幅が狭くオーバーテイクが難しいSUGOとあって、スタートからしばらくは順位にほぼ変動はなかった。しかしGT300クラスの集団に追いつくと、タイミングによってはコーナーで詰まり、オーバーテイクチャンスが生まれる。しかし、そういった場面で不利になるのが、燃リス3段階という大きなハンデを背負う3号車Zだ。8周目まではスタート順位をキープしていたが、9周目にコーナーでGT300クラスに詰まった際に、加速に勝る後続2台に先行を許し、10位まで後退。先行した2台から離れることはなかったが、我慢のレースが続いた。


GT500クラスのルーティンピットインは29周目から開始。3号車Zは34周目にピットに入ると、タイヤ交換及び給油作業を終え、ドライバーを高星 明誠に代わった。レース38周目、ピットロード入口付近でアクシデントが発生し、セーフティカー導入を経て40周目の午後2時27分、赤旗の掲示によりレースは一時中断となった。



中断は1時間近くに及び、午後3時20分にレースは再開。SCランから45周目にレーシングスピードでリスタートすると、54周目にGT500クラスの全車がルーティンのピットインを終えた。3号車Zはここで、7位に浮上。コース上で不利な分、燃料をセーブし給油時間を短くする作戦は成功した。だが、SCによって各車間は接近している。このため3号車Zは55周目に8位に後退することになり、さらに赤旗中断のタイミングによりラップダウンとなったことで、その後ペースを上げるも1ラップ先行する2位争いの2台に追いついて以降は慎重なレースを余儀なくされた。その結果、79周目に再びGT300クラスにつまったタイミングで後続2台に先行され10位に後退、そのままチェッカーを受けた。レース後上位に車検失格の車両が出たため、最終結果は9位となった。この2ポイントの獲得により3号車Zは、僅差ながらランキングトップを維持し残り2戦へと向かうことになった。


■千代 勝正コメント
「コース上のバトルは厳しいので、ピットイン時間を削るために燃費を気にしながらタイヤもセーブして、さらに後ろを抑えなければならず、第1スティントはやることが多かったですが、ピット作業も早かったですし、作戦は上手くいきました。最終的に2ポイントを獲得でき、ランキングトップを維持することができて良かったです。とはいえ、2位との差は僅か2ポイントのみ。残り2戦はガチンコ勝負になるので、とにかく他のランキング上位よりも前でゴールすることだけを考えて戦っていきます。オートポリス、もてぎ、ともに最大限の力を尽くし、タイトル獲得に向けて頑張ります。応援宜しくお願いします。」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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