REPORT

2023 AUTOBACS SUPER GT Round 7 AUTOPOLIS GT 450KM RACE

2023 AUTOBACS SUPER GT Round 7
「AUTOPOLIS GT 450km RACE」予選レポート

SUPER GT 第7戦、3号車Zは予選9位

10月14日(土) 天候:曇り 路面:ドライ
■公式練習結果:5位 1'33.366(千代)
■公式予選結果:9位 1'32.681(千代)

SUPER GT 2023年シーズンはいよいよ残り2戦となり、九州のオートポリスで第7戦を迎えた。ランキングトップに立って以降の2戦は最大サクセスウェイトに苦戦した3号車「Niterra MOTUL Z」だが、今回は半減となるため持ち前のスピードはある程度復活するものと予想される。その中で逆転を目論むライバルたちを阻止し、ランキングトップを守れるかどうか、チームにとってはプレッシャーのかかる1戦となった。


長かった夏が終わり、山岳に位置するオートポリスは朝のうちは特に涼しく、この日は早朝に雨が降っていたこともあり、午前9時25分からの公式練習は路面温度18℃と想定される決勝時のコンディションよりも低くなった。このため3号車Zは、オーバーテイクが難しいとされるオートポリスで、できるだけ前のグリッドを獲得すべく予選に向けたショートランに終始。その結果、専有走行時間帯に予選アタックシミュレーションを行った千代 勝正のタイムはクラス5番手となり、まずはランキングで僅差の2位につける36号車を上回った。


GT500クラスの公式予選Q1が午後3時33分にスタートすると、すぐに数台が動き出した。その中の1台が千代のドライブする3号車Zだった。今回の予選戦略はウォームアップ3周とウォームアップ2周の二手に分かれ、3号車Zは前者。計測4周目にアタックした千代は1分32秒681をマークする。その後、セッション中盤にコースインしたライバルたちがこれを次々と更新していった。アタックを行うマシンが残り1台となった時点で3号車ZはQ2に進出できるギリギリの8位に踏みとどまっていた。しかし最後の1台は3号車Zのタイムを上回り、予選9位が確定。0.140秒差で目標としていたQ2進出を逃すことになったが、タイトルを争う36号車のひとつ前のグリッドを獲得する事に成功した。


■千代 勝正コメント
「予選Q1のアタック自体はベストだったと思います。ターゲットだった計測4周目にタイヤのピークを合わせてミスの無いアタックでした。ただ、予選時の路面コンディションにクルマが少し合っていなかったかなと思います。タイトルを争う36号車は一つ後方グリッドですが、逆転の可能性がまだあるライバルが何台か前にいるので、明日のレースではもっと順位を上げていかなければなりません。決勝前のウォームアップ走行でコンディションをしっかりと確認して、レースに挑みます。オートポリスはいつも決勝で強いので、ミシュランタイヤの特性を活かしてオートポリスでは初の450kmレースを戦い抜きます」



2023 AUTOBACS SUPER GT Round 7
「AUTOPOLIS GT 450km RACE」決勝レポート

SUPER GT 第7戦、3号車Zは3位フィニッシュで今季3度目の表彰台

10月15日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:3位 2h50'44.916 97周(千代→千代→高星)

日曜日のオートポリスは前日よりもやや暖かくなり、第7戦決勝は気温17℃、路面温度25℃のコンディションで午後1時30分に開始。千代 勝正がスタートドライバーを務める3号車「Niterra MOTUL Z」のグリッドは9番手。36号車のグリッドは12番手と、タイトル争いでの当面のライバルに対しては優位だが、逆転可能なのは36号車だけではない。ひとつでも多くのポイントを獲得することを目指して97周、450kmのレースがスタートした。


3号車Zはオープニングラップで8位にポジションアップ。6周目に一旦、9位へ下がったが、11周目にはまた8位へ浮上する。19周目を皮切りにタイヤが厳しくなった数台が次々とピットインすると徐々に前が開け、クリーンエアの中、3号車のペースは上向いていった。



3号車Zは30周目に1回目のピットイン。千代はそのまま第2スティントを担当。ライバル勢に対してアンダーカットに成功し、一気に5位まで浮上していた。セカンドスティントも引き続き、千代は速いペースを維持して周回を重ねていく。レース後半の63周目に3号車Zは2回目のピットイン。千代から代わった高星 明誠が駆る3号車Zは最後のスティントを表彰台圏内の3位からスタートさせることになった。高星明誠は67周目にオーバーテイクを決めて2位に浮上。今季2勝目も視野に入ってきた。


残り30周はトップ3台による、優勝を賭けた激しいバトルが展開された。3号車Zは77周目に3位へと後退するも、約1秒差をキープし続け再逆転のチャンスを窺うが、3位でフィニッシュ。今季3度目の表彰台登壇を果たしたが、今回のレースで36号車が優勝し、3号車はドライバーズランキングトップから2位へ後退することになった。表彰台で悔しさを滲ませた3号車の2人は最終戦もてぎでの逆転タイトル獲得を心に誓っているかの様であった。


■千代 勝正コメント
「オートポリス初の450kmレースということで複数の戦略プランを考えていて、タイヤの状況を見ながらの戦いになりました。その中で第1スティントをなるべく引っ張って第2、第3スティントを短くする作戦を採り、第2スティントのペースが良かったことで優勝争いをすることができましたが、36号車には負けてしまい、ランキングトップを守るという目標の方は達成できなかったので、正直なところ悔しいです。なんとか終盤、36号車を抑えたかったですが、彼らの方が今回は一枚上手でした。しかしながら、チーム全員がベストを尽くした結果ですし、9位から3位フィニッシュが今日の実力。真摯に受け止めて、最終戦で逆転できるように頑張ります。今回もご声援ありがとうございました。」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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