REPORT

2021 SUPER GT Round 3 SUZUKA GT300KM RACE

2021 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」予選レポート

SUPER GT 2021 第3戦、3号車GT-Rは予選7位

8月21日(土) 天候:曇り時々雨 路面:ウェット/ドライ
■公式練習結果:13位 1'47.164(千代)
■公式予選結果:7位 1'46.289(平手)

当初の5月下旬から開催が延期となっていたSUPER GT 2021 第3戦が、真夏の一戦へと姿を変え鈴鹿サーキットで開催された。開幕からここまでの3戦、いずれもレースで強さを見せ、安定した成績を残してきた3号車 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。GT-Rが得意とする鈴鹿で高得点をマークし、タイトル候補の一角として後半戦に繋げたい。


週末を通じ、鈴鹿の天気は雨の予報がされていた。土曜日も朝から雨が降ったりやんだりを繰り返す。ドライ路面で始まった午前中のフリー走行も途中で雨に見舞われ、各陣営を悩ませる。予選時のコンディションの想定も難しい状況だ。3号車GT-Rはベストタイムでは13位となったが、順調にプログラムを消化していた。


GT500クラスの予選Q1は15時03分にスタート。GT500の予選Q1開始までにポルシェカップ、FIA-F4そしてGT300が走行し、路面コンディションはドライとなっていた。3号車GT-Rは千代 勝正がアタックを担当。セッション途中で雨が降る可能性も考慮して各車、早めにコースインをしてタイムを出しに行く。千代も開始直後にコースに入ると、3周目に6番手のタイムとなる1分46秒022をマーク。強大なプレッシャーのかかる中、前戦もてぎに引き続き2戦連続でQ1を突破した。


GT500予選Q2、3号車GT-Rを駆る平手 晃平は開始から早めにコースインし、4周目に1'46.289をマーク。この時点で4番手タイムをマークする。チェッカー間際に3台が上回り、最終的には7位で予選を終えた。


■千代 勝正コメント
「朝のフリー走行では少しチャレンジングなセットアップを試していました。そのデータから予選に向けてアジャストし、ほぼぶっつけ本番のセッティングで予選を走りました。なんとしてもQ2に進出しなければというプレッシャーもありましたが、無事にQ2へ進出できて良かったです。GT-Rが得意とする鈴鹿で日産勢4台がQ2に進出した中、3号車が最もウェイトが重かったので、7位という結果はその差が出たと思います。しかしながら、ロングランのフィーリングは良いので明日の決勝は安定して戦えると思います。スタートドライバーということで、少しでも順位を上げて平手選手に繋げたいと思います」


2021 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT 300km RACE」決勝レポート

SUPER GT 2021 第3戦、3号車GT-Rは2位で今季初表彰台を獲得!!

8月22日(日) 天候:曇り時々晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:2位 1:50'35.064 52周(千代→平手)

天候が不安定だったことで前日はそれほど気温が上がらなかったが、決勝の行われる日曜日は朝から陽が射し、夏の暑さが戻った。ウォームアップ走行にてGT300車両のクラッシュが起きた影響からスタート進行は10分ディレイとなり、14時40分に路面温度43℃のドライコンディションで52周の第3戦決勝がスタートした。



スタートから序盤は上位に大きな順位変動はなかった。だがその後方では、千代 勝正がスタートドライバーをつとめる3号車「CRAFTSPORTS MOTUL GT-R」が躍進。抜くのが難しいといわれる鈴鹿だが、千代は得意としているブレーキングを活かして1周目に17号車、2周目に8号車と連続してシケインでオーバーテイクを成功させて5位にポジションアップする。5周目にトップがトラブルによるクラッシュで戦線を離脱し、4位へ浮上した。このクラッシュによりフルコースイエローが掲示され、全車スローダウン。その後にセーフティカーが導入されて12周目にリスタートが切られた。



千代は予定より早めの20周目にピットイン。素早いピット作業で平手 晃平をコースに送り出す。アウトラップを全力でプッシュした平手はアンダーカットに成功し、GT500クラス全車がピット作業を終えた時点で3号車GT-Rはトップに立っていた。残り32周は今季はじめてトップを守るレースとなった。



平手のプッシュによりトップに立っただけでなく、2位とのギャップを築くことにも成功した3号車GT-Rはしばらく単独で走ることになるが、残り20周を切ったあたりから1台が猛追してくる。同じ日産勢の23号車GT-Rだった。マシン、タイヤともに同じ両者だが、このときのペースは相手の方が上回っていた。23号車GT-Rはピットインを遅らせた分、タイヤがフレッシュでサクセスウエイトも軽いことがその要因だった。そして38周目からバトルになり、41周目のヘアピンでついに勝負あり。3号車GT-Rは2位に後退したが、そこからは後続を寄せ付けず今季最高位の2位でフィニッシュ。ドライバーズランキングはトップと12ポイント差の6位に浮上し、タイトル候補として名乗りを上げた。



■千代 勝正コメント
「スタートからずっとペースは良くタイヤもまだ十分ライフがありましたが、コース上で抜くのが難しい状況だったのでアンダーカットを狙う作戦に切り替えた結果、トップで後半をスタートできたので自分の仕事には満足しています。ただ、その代償として後半の平手選手に無理をさせてしまうことになり、23号車を抑える事が難しくなってしまった。優勝に手が届いていながら逃してしまったことは悔しいですが、チームとして、この域まで到達できたことは良かったと思います。あと一歩、ですね。次戦から燃料流量リストリクターのハンデも重なるので簡単にはいかないと思いますが、前半戦の最後に表彰台に立てたことを機に後半戦を良い流れに変えて、次戦もチャンピオンを目指して貪欲に勝利を狙っていきます」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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