REPORT

2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3 SUZUKA GT 3Hours

2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「SUZUKA GT 3Hours RACE」予選レポート

SUPER GT第3戦、23号車Zは予選7位

6月1日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:13位 1'47.377(千代)
■公式予選結果:7位 3'33.042(Q1:クインタレッリ、Q2:千代)

SUPER GT 2024年シリーズ第3戦の舞台は鈴鹿サーキット。23号車「MOTUL AUTECH Z」は開幕戦を5位、第2戦を2位と好成績を続け、現在ランキングは3位。燃料流量リストリクターの調整が入る1歩手前の44kgというサクセスウェイトを積んで第3戦に挑む。初夏の鈴鹿大会は2021年にロニー・クインタレッリが、2022年には千代 勝正がそれぞれ勝利を収めており、ドライバーにも、NISSAN Zにとっても相性の良い大会で期待値が高まる。


午前9時40分、公式練習がスタート。23号車Zはまず千代がショートランを行った後、クインタレッリがロングランと終盤の占有走行を担当。予選アタックシミュレーション時にベストタイムを更新できなかった23号車Zはトップと1.5秒差の13位で終えたものの、午後の予選に向けてのセットアップは不安なく進行していた。


午後3時33分より予選Q1が開始。気温26℃、路面温度は45℃。23号車ZはクインタレッリがQ1を担当。今季は1セットのタイヤで2回の予選、さらに決勝の第1スティントまでをこなさなければならないシビアなフォーマットとなっており、Q1では各マシン、慎重にタイヤを温めワンアタックに賭ける。クインタレッリは開始から約2分後にコースに入るとゆっくりとしたペースでタイヤを温め、アタックラップへ。1分46秒733をマークし、暫定12位となった。


Q1を担当したクインタレッリからのフィードバックを受けた千代はQ1とは異なり、開始から約4分後にコースイン。速いペースで1周のウォームアップの後、アタック開始。1分46秒309を叩き出しQ2としては2位のタイムをマーク。Q1との合算タイムで決まる予選総合結果は7位となった。



■千代 勝正コメント
「重いウェイトを積んでの厳しい予選でしたが、その中で順位的にはまずまずの結果でした。アタック自体もセクター3でわずかにロスがあったものの、うまくまとめられたと思います。今年の予選フォーマットは1周しかアタックを行うチャンスがなく、セットアップ、タイヤの内圧、タイヤのウォーミングアップと、すべてに高い精度が要求されます。今回もクインタレッリ選手のフィードバックをうまく活かすことができました。ロスがなければ5位にはなれた可能性もありますが、今回の状況からすると7位でも悪くはないと思います。明日のレースについては、ロングランには自信を持っていますが、天候が不安定なようなので、レース中はそこをしっかりとモニターして臨機応変に対応することが重要だと考えています。今日は鈴鹿サーキットオフィシャルの皆様へ日頃の感謝をお伝えできるセレモニーがありました。ここにいる皆様のおかげで明日もエキサイティングなレースを展開できます。感謝の気持ちを胸にロニーさんとチーム全員で3時間レースを全力で戦います!」



2024 AUTOBACS SUPER GT Round 3
「SUZUKA GT 3Hours RACE」決勝レポート

SUPER GT 第3戦、23号車Zは10位で1ポイント獲得

6月2日(日) 天候:曇り時々雨 路面:ドライ
■決勝結果:10位 3h00'26.732 91周 (クインタレッリ→千代→千代)

事前の予想では雨の可能性が高かった決勝日だが、ウォームアップ走行前に一時的に降ったもののすぐに回復し、第2戦と同様、3時間のタイムレース形式で行なわれる第3戦決勝は午後1時30分にドライコンディションでスタートした。23号車「MOTUL AUTECH Z」は、ロニー・クインタレッリが第1スティントを担当。スタートで7位をキープすると、そこから数周は前とのギャップ1秒差内をキープし、反撃のチャンスを待つ。


ところが3位以下が混戦となった序盤、23号車は6周目、7周目にひとつずつポジションダウン。しかし前とは離れることなく、再浮上のチャンスを伺うが、第1スティントは全体的に順位変動が少なく、各マシンは最初のピット戦略での浮上を狙った。GT500クラスの1回目のピットインは22周目から開始され、23号車Zは33周目にピットへ。ここでドライバーを千代 勝正に代え第2スティントをスタートすると、フレッシュなタイヤでプッシュを開始。37周目に早速1台をオーバーテイクし、9位へ浮上していた。


このときの23号車のペースは圧倒的に速く、約4秒あった前とのギャップを2周でゼロにした。前3台は接近していたため、ここはジャンプアップのチャンス。千代は40周目、シケインで果敢にオーバーテイクに行った。だが運悪くアウト側に並んだその先にいた、GT300クラスのマシンに詰まって失速した1台と接触してしまいスピンアウト。幸いコース復帰は叶い、マシンに大きなダメージはなかったが、順位は11位に後退した上、ドライブスルーペナルティを課せられてしまった。


大きな後れをとってしまった23号車Zだったが、速さはまだ残っていた。その後すぐにポイント圏内の10位に復帰すると61周目にピットインし、千代が引き続きドライブした第3スティントは再び11位からのスタートとなるも、71周目に10位にポジションを上げ、3時間レースのチェッカーを受けた。


■千代 勝正コメント
「第2スティントでプッシュして順位を上げていくというピット戦略だったのですが、(40周目の接触は)ペースが良かったことで、その勢いのまま順位を上げたいという自分の気持ちが出すぎてしまいました。大湯選手、38号車セルモチームと、そのファンの皆様、そしてニスモチームに大変申し訳ないことをしてしまいました。

最後はとにかくプッシュし続けました。その結果、なんとか1ポイントは獲ることができたのは唯一の救いでした。約2ヶ月間のインターバルをはさんで再び富士、鈴鹿と続くので、そこで大量ポイントを稼げるようしっかりと準備をしていきたいと思います。今後もご声援よろしくお願いします!」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2024年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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