2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4 FUJI GT 350KM RACE
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4
「FUJI GT 350km RACE」予選レポート
SUPER GT 第4戦、23号車Zは予選11位
8月3日(土) 天候:晴れ 路面:ドライ
■公式練習結果:7位 1'29.278(千代)
■公式予選結果:11位 2'57.564(Q1:クインタレッリ、Q2:千代)
SUPER GT 2024年シーズンの前半戦を締めくくる第4戦の舞台は、今季2度目の富士スピードウェイ。第2戦の富士で2位に入賞した23号車「MOTUL AUTECH Z」は、第3戦終了時点でトップと14ポイント差のランキング4位につけている。
午前中の公式練習では千代 勝正からコースインし、持ち込みセッティングを確認。この時点でのベストタイムは3位と、出だしは順調だった。そしてドライバーをロニー・クインタレッリに代えると、予定通りロングランのテストメニューを開始。しかし、ここでマシンに電気系トラブルが発生してしまう。トラブル修復のため、ロングランも十分に行うことが出来ず、専有走行での予選シミュレーションも行えないまま公式練習を終えることになった。
公式予選は午後3時03分、気温33℃、路面温度55℃と予想通り厳しいコンディションでスタート。各マシンは予選開始時刻から約3分後に動き出すと、2?3周のウォームアップを経てアタックへ。23号車ZはクインタレッリがQ1を担当し、コースイン後、2周のウォームアップの後にアタックラップへ。1分28秒728は公式練習の専有走行時のトップタイムに匹敵するものだったが、予選シミュレーションを行った上で、アジャストしてきたライバル勢はさらに速いタイムをマークし、23号車ZはQ1を11位で終えることになった。
新フォーマットとなった今季の予選、第2戦、第3戦ではQ1を走ったクインタレッリの的確なフィードバックによりQ2で千代が躍進するパターンで予選順位を押し上げてきた。だが、今回は午前のトラブルの影響が大きく、同様の流れとはいかなかった。Q2の開始は午後3時59分と夕方に差しかかっていたが、路面温度は50℃を超えたまま。千代は開始から約4分後にコースに入ると、同じく2周のウォームアップを行い、アタックへと入る。アタックにミスはなかったが、タイムは1分28秒943に留まり、結果はQ1と同じく11位。総合でも11位となり、23号車Zは決勝レースをポイント圏外からスタートすることになった。
■千代 勝正コメント
「午前中にトラブルがあり予選シミュレーションができず、ぶっつけ本番で予選に挑みました。Q1のロニー選手はこの厳しい状況の中で頑張ってくれたと思いますし、自分もベストなアタックができたと思います。しかし、やはり予選シミュレーションができていなかったことが大きく、満足のいく予選結果とはなりませんでした。ロングランも出来ていないので、明日のレースもほぼぶっつけ本番で挑むことで厳しい展開になることも覚悟していますが、富士は第2戦では速かったですし、11番手から1つでも多くのポイントを獲得できるようにしっかり準備して、スタートからチェッカーまでチーム全員で集中して戦いたいと思います」
2024 AUTOBACS SUPER GT Round 4
「FUJI GT 350km RACE」決勝レポート
SUPER GT第4戦、23号車Zは13位でポイント獲得ならず
8月4日(日) 天候:晴れ 路面:ドライ
■決勝結果:13位 2h01'41.534 77周 (クインタレッリ→千代)
決勝日を迎えた富士スピードウェイは気温35℃、路面温度56℃という厳しいコンディションの中、午後2時30分にレースがスタートした。この異常な暑さに加え、今回のレース距離は1ピットで行われる通常の300kmよりも少し長い350kmということもあり、スタートから序盤は各車、慎重な様子が窺え、順位変動は少なかった。
23号車「MOTUL AUTECH Z」のスタートドライバーはロニー・クインタレッリ。11番手からスタートすると、1周目に12番手に後退することにはなったが、レースペースは安定しており、前との差を1秒以内に保ち続ける。10位から14位まではパック(集団)で走行しており、浮上のチャンスもありながら、後退のピンチもあり得る状況だった。そして18周目、ピンチの方が訪れてしまう。23号車Zはここで13位に後退すると、20周目には14位に後退。だが、まだ接近戦は続いており、ピット戦略次第ではポイント圏内浮上の可能性は十分にあった。
ところが速さは互角であっても、実は23号車Zはピットインに関し不利な状況にあった。競っていた中の3台は燃料リストリクターの制限を受けていたため燃費が良く、その分ピット時間を短くすることができた。このため30周目に1台が動いたのを皮きりに各車、続々とピットインを行う中、23号車も32周目にピットインし完璧な作業で千代 勝正をコースへ送り出したが、ポジションアップは叶わず。23号車Zは後半スティントを14位からスタートすることになった。
その後も23号車Zは、安定したペースで前に離されることなく、周回を重ねていく。千代は最後まで集中力を欠くことなく走り続けた。しかしチャンスは訪れることなく、1台がタイヤトラブルで後退し、ひとつ順位を上げたのみに留まりレースは77周を終了。23号車は13位でフィニッシュした。
■千代 勝正コメント
「厳しいレースになることは予想していました。同じ富士での第2戦が良かったので、その流れで追い上げたいところでしたが、燃リスが入っているライバルとのピット時間の差をコース上で埋めるまでには至りませんでした。突破口が開けないまま終わるという、すっきりしないレースになりました。ライバルたちも手強くなっていますし、全体のパフォーマンスを今一度見直さなければならないことを痛感したので、改めてチーム全員がひとつひとつできることをしっかりとやって、後半戦では再び上位で戦えるように頑張ります。暑い中、最後まで応援して頂いたファンの皆さま、ありがとうございました。」