REPORT

2025 AUTOBACS SUPER GT Round 4 FUJI SPRINT RACE

2025 AUTOBACS SUPER GT ROUND4
「FUJI GT SPRINT RACE」レポート

SUPER GT 2025シーズン第4戦レース2、23号車Zは9位フィニッシュ

8月3日(日) 天候:曇り 路面:ドライ
■公式練習結果:10位 1'28.340(千代)
■公式予選結果:11位 1'28.632(千代)
■決勝結果:9位 51'16.550(千代)

SUPER GT 2025シーズンの中盤戦。富士スピードウェイで行われる第4戦「FUJI GT SPRINT RACE」は土曜日、日曜日にそれぞれ1人のドライバーが10分間の予選と35周/50分のレースを戦い、合計が第4戦の獲得ポイントとなる。全マシンがノーウェイトに戻りタイヤ交換や給油の義務もなしという、マシンのスピードとドライバーの技術のみの戦いに23号車「MOTUL AUTECH Z」は、土曜日のレース1に高星 明誠を起用。予選は9位、決勝は11位となった。


レース後、高星は「予選は及第点で前戦から進歩が少し見えた感じだったが、レースでは前戦同様の課題が出てきてしまいました。様々なアプローチをして改善していかなければ」と語った。その高星のフィードバックを受け、千代 勝正が担当する日曜日の午前に行われた30分間の公式練習では、改善に向けた新たな試みを実行。そこで予選に向けて、まずまずの感触を得た。


午前11時30分にレース2の予選がスタート。千代は開始から約3分を経過したあたりでコースに入ると、2周のウォームアップを経て3周目にアタック。セクター1、2ともに好タイムで通過し、予選上位進出を期待させた。だが、ダンロップコーナー手前でポーポシングによる跳ねが発生し、ブレーキロックにより大きくタイムロス。ベストタイムは1分28秒632に留まってましう。最後にもう1周アタックを行ったが、タイヤのピークが過ぎていたためタイムアップはならず。23号車Zは11位で予選を終えた。


50分間のタイムレースで争われるレース2は、レース1同様ピットイン義務がない上にコース上はGT500クラス15台のみという、レース1にも増して純粋な速さだけの戦い。11番グリッドからスタートした23号車Zの千代は激しいバトルが繰り広げられた1周目、中団ゆえの接近戦の中、1コーナーで他車に接触され、2つ順位を落としてしまう。だが、クルマと千代に速さはあり、そこから挽回に向けた攻めのレースを展開。粘り強くオーバーテイクにチャレンジし続けた結果、11周目にひとつポジションを戻すことに成功した。



レースが中盤に入っても23号車Zの前は数台が接近しており、ポイント圏内浮上のチャンスは依然継続していた。そのチャンスを千代は最後に結果へと結びつける。前とのギャップを1秒内にキープし続け29周目にスタート順位の11位に戻すと、ファイナルラップの1コーナーでオーバーテイクし、ついにポイント圏内へと到達。さらに、そのオーバーテイクはもう1台のタイムペナルティ降格によるポジションアップにも繋がり、23号車Zの最終順位は9位となった。数字上ではわずか1ポイント獲得の9位だが、それはシーズン後半戦に向け浮上を期待させる9位だった。


■千代 勝正コメント
「ギリギリでポイントを獲得できたレースでしたが、優勝するよりも大変な1ポイントでした。こんなに苦しいレースは、これまでなかったと思います。GT300クラスのトラフィックも使えませんし、相手もなかなかミスをしてくれない、そんなレースでポイントを獲得できて、チームみんなの努力がなんとか報われましたし、前向きになれたという意味でも、良いレースだったと思います。今回はノーハンデだったので、現在ライバルに負けている部分がはっきりと見えました。次からまたサクセスウェイトが載るので、今回良かったことをきちんと活かしてチームみんなで良い仕事をして結果に繋げていきたいと思います。真夏の暑い中、ご声援ありがとうございました。」


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千代 勝正

レーシングドライバー千代勝正です。 2025年シーズンは#23 NISMO からSUPER GT GT500クラスに参戦します。 応援宜しくお願い致します!

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